新潮選書
サシミ文化が世界を動かす

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106035098
  • NDC分類 662.1
  • Cコード C0362

内容説明

海と山と川が接する場所を捜し求め、「生業としての」漁業とは何かをずっと考えてきた。わが国の産業革命を陰で支え戦後復興の原動力となり、かつ世界の食卓を一変させた日本漁業だが、国際政治や環境問題の壁に疲労困憊し生業の形態から大きく逸脱してしまっている。本書は、技術と文化と自然の接点から日本のサカナ文化千年を見直し、人類の英知の集約としての漁業を広く世界的な視野で捉えようという試みである。

目次

漁労の民のメンタリティ
戦後日本は漁業から再生した
捕鯨は産業革命のルーツ
マグロを求めて地の果てへ
勇魚とりの世界地図
エビと日本人
漁業の地政学
大陸の中の大漁場
太平洋流木漁法(パヤオ)の国際関係論
漁業と西陣織の相関関係〔ほか〕

著者等紹介

堀武昭[ホリタケアキ]
1940年、横浜生れ。慶応大学、シドニー大学に学ぶ。専攻は経済人類学、国際関係論。米日財団副理事長等をへて、現在、フォーラム2000財団理事、カレル大学客員教授
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