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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oz
7
初読。司馬江漢(1747〜1818)は日本初の洋画家であり銅版画家である。狩野派を学び浮世絵師となった後、蘭学修養で訪れた長崎で洋画に触れ、日本人として初めて本格的な油彩画(蘭画)の制作に着手した。その過程には若き江漢に平賀源内が自然科学など蘭学の薫陶を授ける中で油彩画を教授したことがあったという。また銅版画も木版画である浮世絵と近接領域であるため受け入れ易いものであったはずである。これら新技術の導入に向け多くの試行を試みた点で江漢の業績は無視できないが、作品単体で評価すると技術的にまだ甘い部分が多い。2014/09/12
sk
3
司馬江漢の多彩な作風には圧倒されるが、このような変わり身の早さにはある程度の苦痛が伴ったのではないか。自己や時代を否定する苦痛、そして同時に快楽。日本画から洋画、様々な技術を取り入れることは、何よりも彼の精神を変革しただろう。様式の変革と同時に否定され克服される精神の劇を感じる。2015/01/25
へげもに
1
寒柳水禽図と山鳩図と墨竹図がよかった。 それ以外はあんまり。2012/01/06