新潮選書<br> 生物学の旅―始まりは昆虫採集!

新潮選書
生物学の旅―始まりは昆虫採集!

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106005787
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0345

内容説明

この半世紀の間に、生物学は大きな変容を遂げた。著者は、この時代を、研究の現場で送り、その歴史的変容を当事者として観察し、体験できるという幸運に遭遇した。この幸運を科学者以外の人々と共有すべく、自らの学問上の推移と個人的エピソードを変容する生物学に投影させつつ記している。科学者といえども、その旅程は、より大きな時代の流れの中での科学の変転とも、個人的感性の変化とも、無関係ではないのだ。

目次

第1部 生物学事始め(キーワードは「文明開化」;古い商家のこぼんさん ほか)
第2部 形づくりに魅せられて(最後の生気論は発生研究から;なぜ発生学であったか ほか)
第3部 生きた細胞の発見(私誌の変態期;イモリの腫瘍―今もユニークな研究テーマ ほか)
第4部 生物学の変遷をふりかえる(生物多様性(再)登場
モデル生物だけには頼れない? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒い森会長

2
2000年1月刊。20世紀末の本。生物学がまだロマンを残していた時代、その最後の学者の著書。自分史と発生学の歴史を描いている。実利的合理的な学以外のロマン的な学が、まだ許されていた時代の状況が読める。そして、発生や形態形成の歴史が学べる。この数年後、山中教授がIPS細胞を発見する。2022/10/22

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