内容説明
生誕250年ゲーテの最高傑作は、ある薄幸の女性の悲痛な事件が、すべての発端となった。『ファウスト』のなかで無惨に処刑される少女にはモデルがいる。フランクフルト市民を震撼させたその悲劇的事件とは。膨大な裁判史料をもとに、青年弁護士ゲーテの内面と、その芸術への衝動に迫る、ロマンティック・ドキュメント。
目次
シュトラースブルクへの道
学生生活の日々
フリーデリーケとの恋
法学の勉強を終えて
居酒屋の娘、スーザンナ
誘惑の夜
女たちのうわさ
悲しみの聖母への祈り
悲劇の嬰児殺し事件
市城門を逃れて〔ほか〕