出版社内容情報
不可思議なるものの代名詞・禅問答がすんなり分る! ひろさちや魔術が「要するに」と語り出すとき、あなたはもう禅の懐にいます。本邦初のZEN虎の巻。
目次
莫妄想
不思善不思悪
倩女離魂
隻手の音声
東山水上行
橋流水不流
主人公
無位の真人
独坐大雄峰
天上天下唯我独尊〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
92
禅というものを公案(修行者に与えられる問題。禅の考え方でどう解くかという問題集みたいなの)を通して解説していく本。平易な言葉で綴ってあるので禅入門として最適な一冊◆釈迦はその悟りを言葉にして説いたが、人間の言葉の不完全さと弟子の能力の低さにより、その悟りを十全には説けなかった。釈迦の説き残したものを探りあて、伝えんとするのが禅である、と説く。◆以前から著者の名前は知っていたかが、本書を読むまでは、ずっと"ひろちさや"氏だと思っていた。失礼な話しである。(@_@;)2020/04/15
SGM
21
★★★いろいろ考えさせられます。仏教のよさはそういう自由なところ(空)なのかなと思います。仏教をたんなる道徳にしてしまうのは注意したいところだなぁと思いました。道徳はごみを拾う、仏教はゴミを気にしない。よく分からない人は本を読んでください(笑)『悟りを開くのが禅の目的ではありません。禅は悟りから出発するのです。すべての人間に生きる意味があるーそこから禅は出発します』(P226-227)2017/06/12
ぱんにゃー
14
「公案」(一般には「禅問答」として知られる)(ひろさん流には「ナンセンスクイズ」)を解く形で 「世間の常識なんてくそくらえ」(ひろさん担当)、いえいえ、「自分の答えを持ちましょう」という本。ありがとうございます。(コ)2013/09/30
ななつのこ
12
禅から思いつくことばは座禅くらいとゆう、仏教の教えなど全くド素人の私でも、分かるとまでいかないけど噛み砕いて説明してあるのでとっつきやすい。身を厳しく正す?ことかな?と誤解していた。「人間の物差しを使った知恵」でなく「ほとけさまの智慧」「無功徳」が気になる言葉だった。2015/08/23
荒野の狼
8
有名な禅の公案をもとに、その解釈を著者がしていきながら、禅とは何か、著者の考えを書いた本。言葉は平易で、仏教用語も丁寧に説明されてあるので、数日あれば通読可能。2012/07/13