内容説明
自分のからだの具合を挨拶がわりに口にする世界に稀な心性。病いを飼い馴らし、社会生活にとり込む術に長けた日本人の健康観を、過去に現代に探求する。
目次
なぜ、病いを語るのか
元気と病気の間
医療、この測れないもの
「文化」としての病院
今生は病む生なりき―医療人類学から
えやみの神や花鎮―医療民俗学から
生と死のTOPOLOGY
医と病いのGOODS
痛みを知る
痛みのことば
養生からシェイプアップへ
豊かな社会の見えない病い
病むこと生きること
歴史からみる現代医療
時代の跫音、病いの物音