内容説明
風車に向って槍をふるった騎士ドン・キホーテに包丁をもたせたら、どんな料理を作るだろう。奇想天外「滅法矢鱈鍋」「猪突田楽」「珍粉漢粉」といったところか。しかし、食べているのは意外にあたりまえのもので、狂気や夢ばかりではない。材料は茄子、タマネギ、豚…。本書はドン・キホーテの胃袋の内容物を分析し、生産地発掘の旅をくりひろげながら、彼の来歴の謎にせまる。
目次
１ 茄子から生まれた『ドン・キホーテ』
２ あなたとならば「パンとタマネギ」
３ 豚が明かすドン・キホーテの素姓
４ ドン・キホーテは何を食べて狂ったか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつみ
4
再読。もうこの先生ほんと面白い。たまにセルバンテスセンターとかで講演されたりしているようなので聞いてみたい。2014/07/17
俊太郎
2
テンション高めのドン・キホーテに関するエッセー集、あるいは紀行文。出てくる食い物は美味しそう。途中のドン・キホーテの出自云々のあたりはなんだかトンでも本系な論調でやや不安になる。2017/11/30
