新潮選書<br> ことばの重み - 鴎外の謎を解く漢語

新潮選書
ことばの重み - 鴎外の謎を解く漢語

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106002564
  • NDC分類 910.268

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひばりん

12
玄人筋の知人いわく「これくらいは読んでおかないと鷗外わからないでしょ」・・・いやはや厳しい。しかし、いざ読んでみれば、こんなに楽しい本はない。鷗外の漢語の典拠を「顕微鏡的」に調査する。中国古典に典拠があるか。なければ和語としての誕生はいつか?江戸の流行語か?明治の新語か?鷗外の造語?あるいは編集者の校訂?「語性」の源流探しは、単なる訓詁学で済まされず、副産物として鷗外の教養を丸裸にする。一例をあげれば「赤野」の一単語から、鷗外が犯した剽窃寸前の引用が明らかに。ギンズブルグに匹敵するミクロヒストリアだ。2021/03/07

KAZOO

11
この本は、学問へのあくなき興味と姿勢というものを教えてくれます。古代文学の研究者が自分の好きな文学者鴎外の文学に使用されている独自の漢語についての研究したものです。私も鴎外が好きですが、鴎外の様々なエピソードと作品をまじえての研究には興味をつきせません。吉野俊彦さんも日銀のいちサラリーマンでありながら、鴎外についての研究書をいくつもものにしたことを思い出しました。2014/02/25

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