新潮選書<br> 読書と或る人生

新潮選書
読書と或る人生

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106001024
  • NDC分類 019

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

33
本を読むのが楽しみだという人と、教養のために読みたがる人とが、本当の読書家の名に値する(17頁)。まあ読書家というのは、専門であろうとなかろうと本が好きで本を読まないではいられないという人のことだから、損得のことは考えない(23頁)。フランシス・ベーコンはエリザベス女王第一世朝碩学、法律家、貴族で、イギリスの学風の基礎を造ったが、名著『随想集』に、読書は満ちた人をつくるという(Reading maketh a full man、24頁)。かくありたい。2015/12/12

伊豆倉翠

0
本当に、本と共にあるような人生を送ってきたんだなぁとよく伝わる1冊だった。すごく楽しんで本を読んできたんだろうな。私もそういう人生を送りたいと思った。2022/09/29

中桐 伴行

0
僕が生まれる前に書かれた随筆。読書家でないという作者の読書経験や、方法、辞書、書斎論、本の紹介など、多岐にわたる読書論が、本人談に反して豊富な読書経験や、作家との交流から出てきた感想などを通して静かに慎ましく、かつ魅力的に語られている。この随筆自体も面白いうえに、本の紹介も魅力的にされている。本のメモも紹介されているように巻末にしたくなる。圧巻は、随筆であるのに巻末に索引があるのだ。そういえば昔の本は大体索引が載っていた。この索引を片手に、紹介されている本を読んでみたいなとも思う。2022/05/29

ラム

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福原の随筆では一番読まれ有名か 自伝的要素が濃厚 福原の「チャールズ・ラム伝」には文章の古さで辟易した覚え 本作は自由闊達で自然体、読み易く捗る 読書家の定義、読書の意義、「読書の愉しみ」がいい 翻訳の極意、外国語を自国語のように話すのはその言語特有の思考回路が必要 翻訳の巧拙は外国語と自国語各々意識の流れが同じ速度で並行し存在しなければならないとする 師の岡倉由三郎(天心の弟)との交流、日本の古典を英文学の師から学ぶ 皆引き出しが多い 本文ではなく目次に各章の表題、内容見出しが詳細に表記されユニーク2021/02/17

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