出版社内容情報
20世紀初頭、「写真花嫁」としてアメリカに渡った少女たち。その静かなささやきが圧倒的な声になって立ち上がる全米図書賞候補作。
20世紀初頭、写真だけを頼りに、アメリカに嫁いでいった娘たち――。その静かな声を甦らせる中篇小説。百年前、「写真花嫁」として渡米した娘たちは、何を夢みていたのか。厳しい労働を強いられながら、子を産み育て、あるいは喪い、懸命に築いた平穏な暮らし。だが、日米開戦とともにすべてが潰え、町を追われて日系人収容所へ――。女たちの静かなささやきが圧倒的な声となって立ち上がる、全米図書賞最終候補作。
内容説明
100年程前、夫となる人の写真だけを頼りにアメリカに嫁いでいった日本の娘たち。失望とともに結婚生活をはじめ、厳しい労働を強いられながら、子を産み育て、あるいは喪い、懸命に働いて、ようやく築いた平穏な暮らしも、日米開戦とともにすべてが潰え、砂漠のなかの日系人収容所へ―。「わたしたち」という主語を用いて、女たち一人ひとりの小さなエピソードがつぎつぎと語られるうち、その小さなささやきが圧倒的な声となってたちあがる、痛ましくも美しい中篇小説。
著者等紹介
オオツカ,ジュリー[オオツカ,ジュリー] [Otsuka,Julie]
1962年、戦後アメリカに移住した航空宇宙エンジニアである父と、日系二世の母とのあいだにカリフォルニア州に生まれる。イェール大学で絵画を学び、コロンビア大学大学院で美術学修士号取得。2002年、小説『天皇が神だったころ』を発表、高評を博す。2011年刊行の本書は、PEN/フォークナー賞、フランスのフェミナ賞外国小説賞ほかを受賞
岩本正恵[イワモトマサエ]
1964年、東京生まれ。東京外国語大学英米語科卒業。2014年逝去
小竹由美子[コタケユミコ]
1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
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れみ
ちゃちゃ
星落秋風五丈原