あのころの未来―星新一の預言

あのころの未来―星新一の預言

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104598014
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

遠い日、夢見た世界に僕らは生きているのだろうか。『絶対音感』『青いバラ』の著者が星新一とともに考える科学の進歩と人間の現在。

目次

神殿入りを希望します
脳のなかの私
いっそ涙の雨よ降れ
~星新一著『合法』~
宙ぶらりんの
三つのお願い
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犬のことば猫のことば
症状命名愛好症
クリスマス・プレゼント〔ほか〕

著者等紹介

最相葉月[サイショウハズキ]
1963年生まれ。神戸市出身。関西学院大学法学部法律学科卒業。会社勤務、編集者を経て、フリーランスのライターとなる。科学と人間を主なテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『絶対音感』(第4回小学館ノンフィクション大賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

19
星新一の作品を絡んだ話題で、最相葉月さんがサンデー毎日に2001年11月から1年間連載した50編のエッセイを大幅に加筆修正したもの。1960年~80年代の星新一の作品に未来を先取りしたこんな話題が書き込まれていたのかと改めて驚くとともに、21世紀初頭に最相さんが注目し批判的に考察していたことの鋭さに感心する。私が星新一で出会ったのは1976年、大学1年の夏休み蓄膿症の手術で入院中に後輩がお見舞いにもってきてくれた新潮文庫「ボッコちゃん」。その後発売されていた文庫をすべて購入し読み漁ったことが懐かしい。2015/10/06

仮面堂

4
2003年発行。更に「その先」である今読むと過去を振り返る形になるのがオモシロイ。それでも、星新一の作品は古びない。また読みたくなりました。「なんか変だと思う時間の積み重ねがいつしかいい方向に進ませることもあるのではないか。そう思う時間を失うことのほうがもっとこわい。」「しかし、ここで感情に留まっていてはいけない。感情が相対化されたあとにくるものへの想像力を鍛えなくてはならない。」2015/09/15

生活相談屋

2
最相葉月さんの科学エッセイ。星新一の預言という副題がついているから星新一の評伝かなと思ったが、さにあらず。星新一の短編をちりばめながら、現代の科学の話題を取り上げて短いエッセイに仕上げている。星新一は本好き少年少女なら皆一度はハマったのではないだろうか。とにかく無条件に面白い。聞くと今の中学生にも人気らしい。なんだろうな、あの独特の世界。一度ハマると抜け出せない面白さは、まさに読書の悦楽に満ちていたような気がする。2016/10/30

うどん

1
SNSでふと最相さんの名前を見つけた。キッパリとした文章、明確な意図が好きであのころの未来を読了。星新一のショートショートは幼い頃に読んでから再読していないが、早くもう一度手にしたいと思わせてくれる。2022/08/27

たかひー

1
★★★★ 本書を読んで改めて古さを感じさせない星新一ショートショートのすばらしさを感じた。2018/12/18

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