内容説明
国家が分裂し、日本史上未曾有の混沌に陥った南北朝時代。常識外れの野望と智謀で天下の騒乱に終止符を打とうとした楠木正成、千種忠顕、高師直の三傑。彼らの戦いと煩悶、運命の皮肉を兼好法師『徒然草』の警句をちりばめて描く歴史小説。
著者等紹介
高橋直樹[タカハシナオキ]
1960年東京生まれ。’92年「尼子悲話」でオール読物新人賞を受賞、また同作を収録した「闇の松明」で’95年山本周五郎賞候補となる。’96年「異形の寵児」で直木賞候補、’97年「鎌倉擾乱」で中山義秀文学賞を受賞。「山中鹿之介」「鬼哭死譚」「虚空伝説」など著作多数。歴史・時代小説界の次代をになう若手作家の一人
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