内容説明
フォード2世により社長の座を追われたアイアコッカは、屈辱を晴らそうと、ライヴァル社クライスラーの会長職に転じ、「再建のための打ち手」を次々に講じて寸前で倒産を回避、空前の業績を上げるに至る。快活なテンポ。勢いのある人間に特有の輝き。スリリングな背景…。ビッグ・ビジネスの面白さ、奥深さをとことん味わわせてくれる最高のビジネス書。
目次
1部 生い立ち(両親;学校時代)
2部 フォード時代(新人研修;社内のケチ族;経営者の資格;マスタング;成功ふたたび;トップへの道;花園の不協和音;宿命の1975年;ついに来た対決;ザ・デイ・アフター)
3部 クライスラー時代(入社の誘い;沈みゆく船に乗って;人材ハント;イラン危機の衝撃;助けを求めて;救済すべきか;議会での苦闘;犠牲の平等;銀行との闘争;Kカー続く苦闘;大統領選に出る話;ほろ苦い成功の味)
4部 わか提案(運転者の安全;高すぎる人件費;日本の挑戦;偉大なアメリカのために)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
丹波橋
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この本はアメリカで1984年に出版された。 当時のアイアコッカの見るところでは、 日本の自動車産業の強みは、政府による保護政策・円安・低賃金であり、 それにたいしてクライスラーの優れているところは、 技術力であるという。 その他にも、この本に書かれているアメリカの状況は今の日本と本当によく似ている。 アイアコッカの信条は希望と努力である。 この頃書店へ行くと、「日本はもうダメだ、打つ手無し」みたいな本や雑誌の見出しが目につくが、 その手のことを言ってる人たちを例え100万人集めたところで、物事はよい方向へ2012/11/09