内容説明
二つの墓地のあいだを、墓場クリークが流れていた。いい鱒がたくさんいて、夏の日の葬送行列のようにゆるやかに流れていた。―涼やかで苦みのある笑いと、神話めいた深い静けさ。街に、自然に、そして歴史のただなかに、失われた“アメリカの鱒釣り”の姿を探す47の物語。大仰さを一切遠ざけた軽やかなことばで、まったく新しいアメリカ文学を打ちたてたブローティガンの最高傑作。
著者等紹介
ブローティガン,リチャード[ブローティガン,リチャード][Brautigan,Richard]
1935年ワシントン州タコマ生まれ。’56年、ケルアック、ギンズバーグらビート・ジェネレーションの作家が集うサンフランシスコへ。だが彼らとは一線を画し、7年におよぶ長い詩作の時間をすごす。’60年代はじめ、初の小説『アメリカの鱒釣り』を執筆。’84年、ピストル自殺
藤本和子[フジモトカズコ]
1939年東京生れ
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