内容説明
フランクフルトを発ったクワンタム航空66便のホランド機長は絶句した。心臓発作の急患を乗せたジャンボの緊急着陸が拒否されたのだ。患者があるウィルスに感染しているというのが理由で、管制との交信がCNNにすっぱ抜かれると、欧州各国は次次と66便を拒絶。そしてCIAの副長官ロスは66便をある陰謀に利用する…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@80.7
50
フランクフルト発ニューヨーク行き747ジャンボ機の搭乗客の一人が心臓発作を起こし危篤状態、しかし彼には新種の致死性ウィルスの疑いが!イギリスへの緊急着陸拒否に始まり各国とも同調してゆく。四面楚歌のジャンボ機を救う事が出来るのか模索するCIAだが…。副機長との確執、様々な乗客に手こずりながら機長は活路を見出してゆく。96年刊行の本書だが、絵空事ではなくなった現在も恐ろしいわ。650ページの最後まで詰まってました。2023/07/01
入江
13
再読のはずが、内容はまったく覚えてなかったです。ですが、一度読み始めるとやみつきになり、全部忘れちゃいます。密室(?)の極上エンタメ。ハリウッド映画っぽい。航空機に関する記述がリアルでカッコイイと思っていたら、作者はパイロットでもあるなんて。才能豊かなんだなぁ。エコノミークラス症候群が心配になる小説です。2018/05/17
イエローバード
12
ニューヨーク行きジャンボ機で乗客のひとりが心臓発作を起こして死亡。ところが彼は致死率百%のウィルスに感染しており、乗客全員に感染の恐れが。そのためすべての国の空港から受け入れを拒否され、大空をさまよう羽目に。さらにミサイル攻撃まで受けて、まさに満身創痍の状態。果たして乗員乗客は生きて地上に降りられるのか……。ようするに〝空飛ぶダイヤモンドプリンセス〟なのだが、三十年も前の作品だからびっくり。情報戦ありアクションありの大サービスで、機長が完璧すぎるところに時代を感じるが、映像で見たいなあ。映画ないのかな。2023/07/15
ノチヲ
5
武装ガルフが欲しい。こんなビジネスジェットあったらちょー大変。最期に死んだと思った人が出てきたけど、おいらの読み間違えかな?CIAの陰謀が余計ですが楽しく読めました。ぜひ飛行機に乗ってる時に読んで欲しいです。隣の人が咳したらビビリまくると思うので。2013/10/11
ぴぴ
4
パニック物好きです。一気読みでした。ただ洋物はどうしても日本語と文章の流れが違うので、誰が言ったのか?となる事が多かった。訳してる人によるのかな。最後、誰かが発症して終わるとハリウッド映画っぽくなる感じ。2014/10/13