出版社内容情報
毒入り飲料殺人。病棟の吸血鬼。舞い降りる天使。事件の“犯人”は、あの“病気”……? 新感覚メディカル・ミステリー第2弾。
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ? 炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらぬ病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。
内容説明
炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で…。破天荒な天才女医・天久鷹央が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978(昭和53)年、沖縄県生れ。東京慈恵会医科大学卒業。2004(平成16)年から医師として勤務。’11年、「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を「レゾン・デートル」(『誰がための刃』と改題し、’12年刊行)で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルティ
419
ラノベ調で読みやすく、設定も簡単だから間が開いてもすぐ入り込めて医療的知識も身につき謎解きもあってとてもいい!鷹央のズバッと的確な物言いが爽快。本人はそれを気にしているが、遠慮ばかりはまどろっこしいのでこんな人もいないとダメ。3編の話の首謀者は皆悪くない。突き詰めると感情が現れる。結局良くも悪くも感情で物事は動くんだなぁ。「普通の人ならそれでいいかもしれません。けれど先生は医者でしょ。それならそのつらさを受け止めないといけないんです。自分にも救えない人がいるっていう事実と向き合わないといけないんですよ」2021/05/01
岡本
412
人気シリーズ第2巻。人間的に未熟な鷹央の様々なエピソードが明らかになってきた。病状が分かる部分は医学知識がないので他のミステリーと比べて楽しめなかったりもするけど、主人公達の解説ついでにググったりと知識が増えている感じが楽しかったり。楽しみなシリーズ。2019/12/26
スズ
393
コーラを飲むと意識を失う患者、歯で噛み千切られたような跡がある中身の消えた輸血パックが夜中に発見される事件、夜に病室に現れる謎の天使など、鷹央と小鳥遊は3つの謎を解明した。検査では全く異常が発見されないのに、コーラを飲むと意識を失う患者の話が少し怖かった。急に甘い物を食べ過ぎるようになって肥満になったり、短気になりがちになると、とある病気が潜んでいるかも。最後の天使の事件は、鷹央にとって辛いものになったが、自分の言葉で大切な人を傷つけてしまうのではと怯える彼女に寄り添う小鳥遊が良い。明るい鴻ノ池に癒される2016/10/28
三代目 びあだいまおう
325
気分的にライトで安心な本を読みたくて。やっぱり大正解でした!天才的頭脳と知識と好奇心で原因不明の病と事件を解決していく天久鷹央シリーズ第二段!今回もテンポよく楽しく読めました。インパクトは前作の方があったかな?とは思いますがまだまだこのシリーズは続いていくと思います!知念先生の『ネタ』は尽きることが無さそうで楽しみ。最終話はお医者様にとってとても大切な『試練』なのでしょうね。尊きお仕事です。さすがの鷹央先生も辛かったね、でも1人じゃなかったね!小鳥先生、これからも危うく脆い鷹央先生をお願いしますね‼️🙇2019/03/21
hiro
269
シリーズ第2弾も面白かった。前作以上に、ワトソン役の愚痴外来?小鳥医師と、小鳥の天敵?研修医の鴻ノ池がいい味を出していたが、一方、ホームズ役の天才女医天久鷹央は、第一弾で明らかになった、人間として医師として苦手なところ、欠けているところだけでなく、今回は人間としての弱さをみせているところが、最終話の謎解きに幅を持たせていた。しかし、このメディカル・ミステリーを読んで、すべての謎を解くことができるは、少なくとも医師でなければ絶対無理だW 近く発売予定の第三弾『密室のパラノイア』を楽しみに待ちます。2015/05/10