内容説明
三時間待ちの三分間診療、居丈高な医師や職員、不透明で不安感をぬぐいきれない診断―多くの不満がささやかれながらも、依然人気の高い大学の付属病院。寿命が延び、一方でガン死が増え、医療技術は刻々と進歩していく今、私たち患者は、何を知らねばならず、大学病院に何を望めばいいのか。敏腕科学部記者たちが、丹念な取材に基づき、冷静な視座でその実像に迫った。最新情報を増補。
目次
第1章 医局を歩く
第2章 教授のイス
第3章 勇み足
第4章 学会がいちばん
第5章 処方箋の裏側
第6章 生と死のはざまで
第7章 脇役じゃないよ
第8章 不可能にいどむ
第9章 いのちの暗号
第10章 他人の臓器
第11章 ヒポクラテスの経営学
第12章 最期の風景