内容説明
花屋で働く年下のボーイフレンド、あるおは、逢うたびに同じことを話す。彼はものを憶えられない「病気」だった。あたしは、あるおに抱かれながら、たとえ彼が意識の上で完全にあたしを忘れてしまう日が来ても、それでいいと思う―。性愛を通して人の存在のもろさと確かさを描いた「あたしのこと憶えてる?」、ゼリーにからだをもてあそばれる「ときどき軽い」など、大胆で繊細な九篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
19
エロだ、エロだと思って読むと確かにエロだけど(笑)エロの中にも女性の弱さや繊細な気持ちが読み取れたのは自分だけだろうか。 表題の「あたしのこと憶えてる?」は良かった。息抜きで読むただの官能小説とは異なった趣の一冊。2018/09/18
桜もち 太郎
9
う〜ん、余りにもの性描写の羅列にうんざり。最後は流し読み。残念。2023/11/29
蟻
3
複雑なように見えて実は単純なこと。そんな短編集。2010/10/16
oo00m00oo
3
妙な安堵感をおぼえて、それから少しさみしくなって、せつなさが澱のように残る。2010/04/08
Eileen
2
内田春菊はまり期に読んだ。大人になって読んだら色々感じ方違うのかな。