新潮文庫<br> 蜩―慶次郎縁側日記

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新潮文庫
蜩―慶次郎縁側日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101414188
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「あの吉次親分が、所帯をお持ちなすった」驚いたのは慶次郎だけではない。小柄で貧相、意地の悪さは江戸で一、二の岡っ引・吉次に惚れるとは、どんな女だい?一方に出現したのは“吉次の義弟”を名乗る不審な男。こいつはどうやら裏がありそうだ…。慶次郎、辰吉、晃之助らお馴染みの面々を巻き込んだひと夏の騒動を描いた「蜩」ほか全十二篇。江戸情緒溢れる好評シリーズ第五弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

51
初めて読んだシリーズなので、慶次郎さんの娘さんの死の真相が分からないのが気になります。辰吉さんには結婚してほしいのですが、慶次郎さんの娘の死と係わりのあるおぶんさんでは難しいのもわかります。色々な事件があるだけに、晃之助と皐月、八千代の家族。そして慶次郎のホノボノとした存在が救いでした。今でいう不倫をした妻には重い刑罰が科されるのに、家族を捨てても不倫の道に走る・・・女は強し。2016/06/05

ちゃいろ子

41
途中で色々浮気したりして時間がかかったが、読み出すとやはり楽しい。 何とも言えない穏やかな空気に癒される。 辛い話も切ない話もあるが、芯まで暗くないのは慶次郎のキャラクターのおかげかな。 犯罪者以前、でも狭間で揺れているような疲れた人間たちが救われる姿は泣ける。2022/03/21

ケイプ

20
このシリーズいいですね。しみじみとした味わいがあります。頭に来ることも、どうにもならい思いもあるけれど、それでもみんな頑張っている。江戸市井の庶民の暮らしがあちこちで見られます。慶次郎縁側日記とありますが、慶次郎が表に出すぎないところもまたいいです。2015/07/21

ラスカル

15
慶次郎縁側日記シリーズ。元同心で今は寮番の隠居慶次郎と養子の晃之助の周辺に起こる事件や相談事。人生の機微、人間を描いて秀逸。やりきれない話が多いがほっこりする話も。2021/08/12

4fdo4

10
題名になっている話「蜩」はそれほど面白くなかった 藤田宜永の解説が面白い 2019/04/14

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