内容説明
FSX―’90年代半ばからの導入が予定されている自衛隊の次期支援戦闘機。初の自主開発をめざす日本政府のもくろみは、’86年秋、赤坂のアメリカ大使館に赴任した一人の男によって狂い始めた。日本の航空機産業の発展と軍事力の増大を警戒する対日強硬派、ビジョンなき外交の下、奮闘するニッポンの外交戦士たち。ポスト冷戦下、暗転する日米同盟の実像を描くノンフィクション大作。
目次
プロローグ 戦略を担う者たち
第1章 ケビン・カーンズのたったひとりの反乱
第2章 日の丸FSXの墜落
第3章 反FSX包囲網
第4章 政権内部のFSX戦争
第5章 舵をきるブッシュ政権
第6章 フォギー・ボトムの憂欝
第7章 対決は議会へ
第8章 勇気ある人々
第9章 すべては東芝事件から始まった
第10章 黄昏の日米同盟
エピローグ 迷走する日米同盟