内容説明
現代日本で急増する「心の病」―。マスコミは、新たな社会現象に合わせて乱造された「病名」を喧伝し、悲惨な事件が起これば被害者を「PTSD」だと安易に決めつけ、「心のケア」を気軽に叫ぶ。だが、それは正しい診断なのか?その患者は本当に精神疾患なのか?精神医療の現場を混乱させる「心の病」ブームの実態を、治療の最前線に身を置く現役の臨床医師が撃つ。渾身の告発リポート。
目次
第1章 偽りのPTSD
第2章 トラウマ狂い
第3章 うつ病の黒い犬
第4章 恐るべき子供たち
第5章 オン・ザ・ボーダー
第6章 自傷系・自殺系
第7章 殺人者精神病
第8章 アルファ系衛星の氏族たち
第9章 物質関連障害
第10章 困った人々、故障した脳
著者等紹介
岩波明[イワナミアキラ]
1959(昭和34)年、横浜市生れ。東京大学医学部卒。精神科医。医学博士。東京都立松沢病院を始めとして、多くの精神科医療機関で診療にあたり、東京大学医学部精神医学教室助教授を経て、独ヴュルツブルク大学精神科に留学。現在、昭和大学医学部精神医学教室准教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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