新潮文庫<br> 阿修羅のごとく

電子版価格
¥814
  • 電書あり

新潮文庫
阿修羅のごとく

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101294032
  • NDC分類 912.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

未亡人の長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスの三女、ボクサーと同棲中の四女。四人姉妹が織りなす、哀しくも愛すべき物語。

阿修羅。三面六臂を有するインドの魔族。猜疑心強く互いに事実を曲げ、他人の悪口を言いあう……。妻子ある男を愛人に持つ長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスで潔癖性の三女、売れないボクサーと同棲中の四女。阿修羅のイメージにのせて、四人姉妹のそれぞれの人生を、繊細に、辛辣に、そして限りなく温く描き出す、悲しくも愛すべき物語。著者のシナリオにおける代表的作品。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めしいらず

59
回りくどい男女のあれやこれや。それぞれの言うに言えぬ思いが交差する哀しくて可笑しい向田ワールドの真骨頂。男も女も本音を隠し、互いに素知らぬ顔。満たされぬ性の嫉みに猛り狂う女の中の阿修羅。それは男に伝わらないが、女同士では黙していても筒抜けだ。男同士、女同士でしか判り合えない感情があって、その間を埋めるようにそれぞれが嘘を持ち寄りドタバタしている可笑しみ。そしていがみ合ってもやはり捨て置けない家族愛。取り繕った台詞にでなく、ト書きの部分に本音が見え隠れする書き振りの巧みさ。一人一人の寂しさを活写した名脚本。2017/05/08

ach¡

36
いやだねえ、人間て生き物は…。みんな腹の中に糞抱えておきながら、上っ面では屁もこきませんて顔してやがる。汚ねえな。。あたしゃ無理だよ。我慢とか出来ないよ〜。したいときに屁こくし、消化する前に垂れ流しちまうもんね〜。それに生まれてこの方、体裁なんて取り繕ったことないしさ。つまるとこ腹の中と外が同じだからただの糞袋だい、てやんでえ。しかも小説かと思ったらシナリオで読みづれえんだ、べらんめえ。糞袋のアチキには理解しがたい高等で下等な人間サマの世界だったよ、すっとこどっこい。人間て面倒くせ…ウンコ、チンコ、バーカ2017/07/12

MIHOLO

18
先日再放送をほぼ40年振り?に見て懐かしいというか、こんな内容を小学生で見ていてわかっていたのか?と思い原作も読んでみた。テーマ曲が強烈だったのは覚えているけど、やはり内容は良くわかってなかったよなぁと再確認。わかってしまう年齢になったけど確かに面白かった、そして男性への悲哀を感じた。2018/06/16

きんてつ

16
良き時代 昭和の四姉妹のホームドラマのシナリオ集といった感じ。ほのぼのと進んで行く様だか、四姉妹それぞれ問題を抱えているなー!いや、けっこう問題抱えておるなー(*_*)2014/08/09

あいくん

9
☆☆☆☆3年ぶりに読みました。映画も観ました。大島真理さんの「司書はときどき魔女になる」のなかに、映画の中の司書像ということで、「阿修羅のごとく」の三女滝子が深津絵里さんで図書館司書役で、地味で真面目な司書像ということで出ていましたので、この本を読み返してみようと思いました。三女の滝子は30歳です。区立図書館司書です。地味な服装です。見かけだけでなく性格も陰気です。滝子の恋愛は映画でも微笑ましいです。昭和54年頃の話です。公衆電話もちゃぶ台も扇風機も懐かしいです。図書館の窓口にカードが並んでいます。 2018/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/504895
  • ご注意事項