内容説明
迫り来る大増税時代を前に、我が国の税制について考えたことがおありだろうか?たとえば消費税の仕組みとは?その構造的な欠陥とは?構造改革が叫ばれながら、改革らしい改革が行われず、税制改革を主導すべき基本理念さえ明確でない日本の現実。現状では企業のIT化にも対応できない。経済を活性化させる、あるべき税制改革構想を、当代切っての論客が説く。
目次
第1章 消費税の「益税」という問題
第2章 消費税における非課税と複数税率
第3章 消費税をどのように改革すべきか
第4章 土地などの資産にかかる税
第5章 損失が価値をもつ場合
第6章 企業の活性化と税制
第7章 社会の基本構造と税
第8章 いま必要な税制改革は何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaida6213
18
消費税のよく知られてない部分+企業にかかる税金とか今後の税制をどうしていくべきかとか。をのべた本。後半は専門的すぎてついてくのがやっとでしたが、消費税パートは確かにあまり知らない事実が多く面白かった。消費税の免税、益税、インボイス。2014/08/31
MAT-TUN
8
これは興味深い。消費税の仕組みが非常によくわかった。また欧州の付加価値税における核心的制度であるインボイスの重要さもわかった。インボイスは徴税者側からみると極めて良い制度だと思う。政治的なハードルは高いけれども消費税増税を議論する際にはかならずセットでインボイスを議論すべき。フランス三大発明が「革命」、「メートル法」、「付加価値税」である理由も理解できる。今後も本書を参照したい。2013/07/08
まめタンク
2
2020年34冊目。消費税の在り方や、付加価値税やインボイスなどについて、あぁこういう見方もあるのかという驚きはある。高橋洋一氏の本などを読んでいる読書家からすると、消費税は財務省が権力を握るために利用しているのでは?という疑問は当然持つでしょう。基本的にほぼデータは無い(元々が連載したもののまとめ)ので、その辺は難しい判断です。2020/01/28
boya
2
インボイスと支出税の重要性について、アツい。2010/02/13
kuri
0
消費税8%を控えて、ちょっと蘊蓄を仕入れておきたいと思って読み始めたのですが、後半は消費税以外の話で、しかもかなり専門的技術的な内容。おそらく前書『「超」納税法』と併せて読めば理解が深まるのでしょうが、税金にそれほど興味がない者には辛いかも。2014/01/23