新潮文庫
言葉は静かに踊る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101229270
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0195

内容説明

わたしは本に恋をしている―。人生のさまざまなシーンで出逢った本たちを綴る読書日記&エッセイ。太宰治、フィッツジェラルド、谷崎潤一郎、ルイス、山田風太郎、ポオ、村上春樹、バロウズ、向田邦子…etc.あなたを生きている言葉の世界へと誘う、百冊以上の名著が登場。本を心から愛する作家・柳美里にしか書けないスペシャルブックガイド。

目次

1 読書日記(いまだ未葬のままに―桐山襲『未葬の時』他;妹の手首の傷と雄弁な死体たち―写真集『SCENE』他;バロウズの猫、水を飲む猫―ウィリアム・バロウズ『内なるネコ』他;まるでラブレーのように―ミシェル・ラゴン『ロマン・ド・ラブレー』他 ほか)
2 言葉は静かに踊る(私と本;死を受容すること―宮本輝『胸の香り』;わが死後の植物図鑑きっと雨―大西泰世;記憶と恐怖―村上春樹『レキシントンの幽霊』 ほか)

著者等紹介

柳美里[ユウミリ]
1968(昭和43)年、神奈川県生れ。高校中退後、「東京キッドブラザース」を経て、’88年、劇団「青春五月党」を結成。’93(平成5)年、『魚の祭』で岸田国士戯曲賞、’96年、『フルハウス』で野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞受賞。翌年『家族シネマ』で芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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メルコ

2
日々の読書日記と本の解説・紹介文からなる。よくある紹介本と大きく違うのは、著者がどんな本を選び、どう読んで、次に何を選ぶかの過程が、深い洞察を感じさせたり、日常生活と絡め合ったりして、私小説を思わせるところ。2014/10/04

おばけ

1
大すきな作家・柳美里さんによる「読書のすすめ」。日記の形式を取った<Ⅰ>と、エッセイふうの<Ⅱ>で構成される。柳さんと本のあいだにある密度の濃い空気。本は友、と柳さんは言う(「安っぽい表現」と自嘲するが)。本書で取り上げられている本をわたしも手に取りたいとせつに思った。一冊一冊、柳さんの心を掬ってゆくように。2019/12/03

ぴかぴか

0
1994年から1999年にかけての100冊以上の読書記録。その時々の作者の生活のありようも書かれている。何冊も読んでみたい本を発見。なぜ太宰治の人気が延々とつづいているのかが私は全く理解できなかったのだが、「そうだったのか!!」と腑に落ちたのが最大の収穫。さっそく読んでみようと「人間失格」を買ってきたところ。小説だけでなく、漫画や写真集への思い、感想にも心を打たれる。裏表紙に「スペシャルブックガイド」と書かれていて、「その通りだ!!」と思う2021/05/07

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