内容説明
人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか―。超弩級エンターテインメント。
著者等紹介
瀬名秀明[セナヒデアキ]
1968(昭和43)年、静岡県生れ。東北大学大学院薬学研究科修了。薬学博士。在学中の’95(平成7)年、『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞を受賞し、作家としてデビューする。’98年、『BRAIN VALLEY』で日本SF大賞を受賞。該博な知識とゆたかな物語性を特長とする作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
20
**脳科学SF・上巻**感想は下巻でまとめます。 2014/02/19
白義
9
科学と宗教、オカルト、脳と神。これらのテーマを徹底的に理詰めでぎゅうぎゅうに繋げて見せる様が圧巻。かなり本格的に知識解説が行われるからアクションを求めるとキツいかもしれないが、耐えて読む価値がある。まさに本格ハードSFという壮大さ。今の関心とちょうどリンクしているのもあり一気に読める。10年以上前に書かれたとは思えないレベルだ2011/12/21
かひち
6
9 - Amazing(驚くほど素晴らしい) まず題材が激烈に好みのポイントを突いてくることを断っておく必要がある。オカルト、宗教、脳科学、類人猿、心の正体…これらのキーワードが気になる人には、絶対にオススメしたい。本書は文系理系の融合するインタフェースとして、驚くほど高機能・高品質に機能する。上巻を読んだ時点で判明している科学的な裏付けが、下巻でどのようにエンタメとして消化・昇華されていくのか楽しみでしょうがない。2022/01/10
ろびん
4
孝岡がどうにも不憫だなあ。2019/11/24
hirayama46
4
脳科学の話は興味深くもちょっと難しいところもあるかな……と思いつつ読んでいたのですが、オカルト周りの話と噛み合うようになってから俄然愉快になってきました。実際のところ、オカルトを肯定するにも否定するにも脳のはたらきというのは避けては通れない道だと思うので、こういうアプローチは良いですね。2019/05/31