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新潮文庫
驚愕の曠野―自選ホラー傑作集〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101171425
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

何度死んでも魔界に転生してしまう絶望的運命を著者十八番の超虚構で描く表題作。読者の恐怖観を完全にくつがえす自選ホラー傑作集第二弾。

著者等紹介

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌「NULL」を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が「宝石」に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、’92年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。’97年、パゾリーニ賞受賞。’96年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

94
上質なホラー短編集。自選ホラー傑作集〈1〉よりも数段楽しめたように思います。今までの読書生活で初めて、幻想文学の不可思議な面白さを味わえたと思えた表題作「驚愕の曠野」は飛び抜けた傑作感がありました。短編ではなく本格的な長編で読みたかったなぁ。階層化されたあの世界は地獄であったのか。死んで尚怪物として生まれ変わってしまう絶望感、本の読み手も地獄へと導かれたのでしょうか。その他「二度死んだ少年の記録」もブラックユーモアが効いた怖くて面白い一作でした。筒井作品の中では一番好きな本だったかも。2020/08/30

モトラッド

33
★★★ 本書購入のキッカケは約40年前「人は鯨の先行種」という趣旨の短篇収録の文庫を引越で紛失。再読したいがため。(ご存じの方、情報を頂けると幸甚!)自選のホラー傑作集第二弾。残念だが第一弾と比べ大幅にクオリティが下がる。標題作はグロいが、その世界観は理解できる。『メタモルフォセス群島』は、私が探している前述の作品でテーマになっている“種の進化”が、また別のカタチで表現されており、とても興味深く読めた。その他は、頁を増やすため加えたと酷評されても仕方ないレベル。今後はホラー以外の筒井作品を読んでいきたい。2016/10/25

ヘラジカ

26
『定年食』以外は初読。『偏在』や『メタモルフォセス群島』も抜群に面白いが、やはり表題作が白眉である。『ストーカー』のゾーンさながら何が起こるか何が存在するかが分からない異界を舞台に、生きる為に闘う男たちを描いた一作。今まで読んだ筒井短編作品の中でも際立ってぶっ飛んだ作品だが、面白さも際立っている。後半にかける無限ループめいた展開には、いつまでも読んでいたいと思いながらも早く抜け出したいという謎の昂揚感を感じた。いうなれば『旅のラゴス』ホラーバージョンといったところ。相変わらず筒井氏の想像力は怪物的だ。2015/04/12

Galois Noir

16
自分の中で筒井康隆先生の作品は完全に秘孔を突かれるものと惰性で読むだけに終わるものとの振り幅が大きいのだが、ホラー短編についてもやはりその傾向が当てはまることを実感。自選ホラー傑作集としての前作にあたる「懲戒の部屋」は粒揃いだったのだが、こちらの方は自分好みではなかったかな?(あくまで個人的感想)2020/11/30

ヨクト

13
不思議な世界観だ。グロテスクな部分もあるが、どこかウィットに富んでいる。一編一編が短く読みやすい。「定年食」は不気味な面白さ。「メタモルフォセス群島」はユーモアたっぷり。表題作は不気味な世界観が魅了する。2014/03/08

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