新潮文庫<br> 積木の箱 〈上巻〉 (改版)

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新潮文庫
積木の箱 〈上巻〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101162102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

51
人間でいちばん罪深いところは目。自分の中に鍵付きの個室を持つ。親が不潔だからといって自分も不潔になることはない。みどりの強かさに目を見張る。現代の鍵付きの個室はSNSだろう。でも誰かに何かを発信して共感を得るより、自分の中で自分を見つめ、考え抜く経験も必要だと姉弟を見て思う。悠二の誰も悪く言わないおりこうさと、自分の意見が生徒の一生を変えてしまうのではと口をつぐむ臆病さ。彼は優しい、誠実、そう見られながらも自分自身の狡さや醜さと必死に向き合っていた。破滅に向かいそうな一郎はどうなってしまうのか。下巻へ。2021/05/10

メルト

18
私立中学に赴任してきた青年教師が、ある悩みを抱えた生徒 と出会う物語。彼の父親は実業家だが、姉と思っていた人物は父親の妾だと知ってしまったのだ。多感な時期にねじれた感情は、どこへ行きつくのか。少なくとも上巻の時点では決して大事件のある展開ではないが、それにもかかわらず一気読みしてしまった。詳しい感想は下巻で。2020/12/08

わむう

13
読み始めは50年前の教師の感覚が現代のそれと違っているところに馴染めず遅々として進まなかったのですが中盤から登場人物たちの恋愛の交差が面白くなってきました。下巻へ突入です。2016/09/11

ろこぽん

12
この時代の教師て、賄賂ありセクハラあり、家庭訪問ではお酒飲むし、何でもありやな。 人の心の奥をうまく描写していて、ドキッとさせられる。三浦綾子の道徳的な教えというか、なんかうまく言えないけどすご い!さて下巻へ。早く読みたい~!2021/05/05

あきまこ

10
『氷点』50年記念新装版で読みました。帯の裏にあった、本文からの抜粋がとても良かったのですが、この上巻を読み終えた今の感想はというと、残念ながら期待したほどではない、というところです。中学三年生の一郎、教師の杉浦悠二、同僚の敬子、雑貨店を営むシングルマザー久代が、下巻ではどうなるのかさそれぞれの心情の描写が読みたい。2014/12/13

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