内容説明
今、俳句愛好家は全国で約300万人。心の健康を保つため、俳句を始める中高年も多い。そんな皆さんに格好のテキストが登場!芭蕉から子規、山頭火、現在活躍中の俳人まで、時代を超えて楽しめる新鮮な感覚の句を、俳句批評の第一人者が厳選。毎日一句ずつ紹介した。想像を超える多彩な表現、削ぎ落とした言葉の重みが、あなたに驚きと感動をもたらします。歳時記としても便利です。
著者等紹介
村上護[ムラカミマモル]
1941(昭和16)年、愛媛県大洲市生れ。伊予松山で過ごした後、26歳から東京に在住。数種の職を経ながら執筆活動に入る。’72年に評伝『放浪の俳人山頭火』でデビューした後、『明治俳句短冊集成』(全三巻)『筆墨俳句歳時記』(全四巻)の編者をつとめる。毎日一句を評する俳句コラムを12年間、地方紙で執筆しており、現在も北海道新聞・信濃毎日新聞・愛媛新聞など14紙で連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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4
私のような素人には大満足な一冊。芭蕉から現代俳人まで。365日時節に合わせた名句を紹介。一句・1ページで季語・読み解き・背景・雑学等の解説。ラストにさくいん。作者名、代表本も載っているので気になった俳人はチェックに便利。入門書には最適な一冊。2018/05/20
donky
1
一年間、ありがとうございました。芭蕉、蕪村などの江戸俳諧、子規からの近代俳句の面々、山頭火などの自由律に至るまで実にさまざまな句を紹介して頂き、歳時記生活のようで楽しかった。日めくりであることが望外の喜びです。季節季節の句は、改めて日本の自然への美意識を喚起させてくれます。句作や俳句鑑賞への寄与は言うまでもないが、人事・天文・動植物への関心を深めてくれる。俳句案内の類書は数々ありますが、著者の様々な工夫、バランスが親しみ深い。絶版なのが惜しい。2014/10/09