新潮文庫<br> 太郎物語 〈高校編〉 (改版)

新潮文庫
太郎物語 〈高校編〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101146102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nakanaka

88
読了感は爽やかでした。高校生ならではの世の中への怒りや葛藤が随所に出てくるのでなんとなくではありますが共感できたり懐かしさもありました。主人公の山本太郎君の家族との交わりがとてもユーモラスで楽しめました。しかし一見自由奔放に見える彼の両親ですが太郎君の向かっていく方向性をしっかりと導いてくれているのが伝わってきます。友人同士のような親子関係が果たして良いものなのか私には分かりませんが太郎君という個性的でいて筋の通った魅力的な人格を形成したのはこの両親のおかげなのは間違いありません。面白かったです。2016/09/19

chimako

73
『太郎の嫁の物語』を読んで太郎君の物語へ。小説なので真実ではないにしろ、事実は含まれるか。都会に住む小説家と大学教授の子どもの太郎君と田舎の教員と保母の娘とは同年代の共通点のみ。同年代だが、その暮らしぶりには大いに驚かされるし、親子関係にもビックリである。「おやじさん、ポルノ映画って退屈だなぁ……」「うん、あれはもともと、全く退屈なものなんだ」こんな会話、我が家では天地がひっくり返ってもあり得なかったし、経済的に雲泥の差。しかし太郎君は良く考える。偉いなぁ。進学先の大学は実家の通学圏内。親近感がわいた。2023/12/14

遥かなる想い

65
曽野綾子が書く大河小説を期待したが、少し薄いのでは・・話としては青春小説らしく軽く読める。2010/05/23

たか

56
【高校〜大学編】曽野綾子ファミリーをモデルにした自伝的小説。大学教授の父と翻訳家の母を持つ一人息子の太郎が、勉学や進路、部活や恋や友情に悩んだり思索したりする日常が、ユーモアたっぷりに描かれる。 放任主義のようだが、実はしっかりと息子に向き合い、一人の人間として息子を扱いつつも常に愛情豊かに見守ってさりげなく手を差し伸べている様子が素晴らしい。 地方で初めての一人暮らしにジタバタしながら、大学の同級生や教授、東京の友人やガールフレンド、両親らの間で成長していく、一昔前の青春小説。C評価2021/03/12

まぁいっか

28
主人公山本太郎の青春の日々を描いた作品。思春期には思春期なりの悩みや苦労がある。それをいかに明るく跳ね飛ばすか。この作品を初めて読んだのは中学生のときだった。今日読み終えるまではまったくもって忘れていたけれど,私の信念の基盤となってる作品である。明るく,自分の考えを大切に,そしてユーモアも忘れずに。山本家は太郎が一人っ子ということもあるのか,家族内の会話が多い。多分私の家族と似ているんじゃないだろうか。家には別荘なんかないけれど・・・(笑)私も男の子だったらもっと太郎っぽくなれたのになあ。2012/06/05

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