新潮文庫<br> 小説日本婦道記 (改版)

電子版価格 ¥528
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
小説日本婦道記 (改版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101134086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていたやす女。彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

416
タイトルの「婦道」という言葉にはいささかの抵抗を感じる。封建道徳下で「女が生きるべき道」ということであろうから。本書では武家社会に生きた女性たちを主人公として、まさにそうした「女性があるべき理想」を描いたものである。ある意味では美しいとは言える。立派だとも言える。しかし、ほんとうにそれでいいのかという疑問もまたぬぐうことはできない。しかも、本書が発表されたのは1943年。体制翼賛の時代である。もっとも、見方によってはこれが山本周五郎の精一杯の抵抗の姿であったと見ることもできる。「真」は時代にも、まして⇒2021/07/19

遥かなる想い

233
第17回(1943年)直木賞。 厳しい武家の定めの中で、生きた妻や母を 描いた連作短編集である。 山本周五郎が描く 日本女性の美しさが 懐かしさとともに 蘇る。つつましく 健気に生きた日本の母・妻たちへの讃歌でも ある…ぶれない女性たちの勁さが清冽に 心に残る、そんな短編集だった。2018/07/24

じいじ@

103
「直木賞」受賞が、作家人生を一日にして一変させるのはよく知るところだ。本作は、その直木賞の幻の受賞作なのだ。山本周五郎は直木賞を辞退した、たった一人の作家である。本作のテーマは、男の「武士道」に対する女の「婦道」。「自分らしく生きる」―自分以外の人々を幸せにすることを実践した11人の女性たちを描いた感動作。妻の死をもって妻の偉大さを知る夫。夫への忠誠心を貫き、女手一つで息子を武士に育て上げる。夫の小言に苦しむ妻…感動の結末は涙が…。周五郎小説は清々しさの中に予測を覆す筋展開だ。奥深い読み応えがたまらない。2016/09/16

優希

70
女性の生き方を描いた11編の連作短編です。夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母のぶれないところが清々しかったです。凛としていながらも哀しさがあふれていて心に染み入りました。女性の美しさは連れ添っている夫の気づかないところにあらわれているのが清々しいところです。女性の強さと美しさがどこまでも描かれていました。2015/01/11

どんぐり

59
「松の花」「箭竹」「梅咲きぬ」「不断草」「藪の蔭」「糸車」「風鈴」「尾花川」「桃の井戸」「墨丸」「二十三年」の11篇。山本周五郎の昭和17年6月から昭和21年までに執筆した読み切り連作。一途な女、つましい生活を送っている女、日本の妻や女を職人芸の如く描く。女の道と、道徳論を説くような書名から、当時の女性はどう読んだのだろうか。そもそも山本周五郎の読者は圧倒的に男性優位だから、むしろ男性読者に向けたものなんだろう。これは、理想の女性像を描いたというところか。2014/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574067

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社トリスタ」にご確認ください。