新潮文庫<br> 水の肌 (改版)

個数:
電子版価格
¥528
  • 電書あり

新潮文庫
水の肌 (改版)

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月23日 22時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101109480
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

平凡な日常に潜む、黒い転機!! 周到な合理主義のエリート会社員はなぜ転落したのか。傑作短編5編。

妻の実家の金で留学した男が旅先で資産家の娘と知りあい、妻の前から蒸発する。妻に落度があれば離婚は成立する。私立探偵を雇い、秘かに動向を監視し続けるが、その妻が知らぬ間に、軽蔑していたかつての同僚と再婚していたのを知った時男の心に理不尽な怒りが湧く。表題作をはじめ計りがたい人間の愛憎と欲望をテーマに、現代社会の不確実な内面を抉る推理小説集。全5編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

72
自分可愛さの余りに罪を犯す人々を見つめる短編集。表題作は笠井の(誰もが持ち得る)身勝手さに呆れながらも冷や汗を掻かされました。だからこそ、自分を過信しすぎて曲げず、時機を見る眼も辛抱も持たなかった男がした事のみみっちさ、それ故の露呈は滑稽さが際立つのだ。最も隆吉氏を待ち侘びていた房子さんや新婚だった隆吉氏にとっては不憫としか言えない。「小説 三億事件」は体裁が異色で首を捻りました。しかし、書き手が何故、この事件を念入りに調べたのかが分かるラストに唸るしかなかった。盲点はこんな所にもあるのか!2022/07/17

みっぴー

51
清張の短篇は初めてです。やっぱり長篇の方が好きだな…と感じました。しっかりと殺人事件が起こる推理ものの短篇集ですが、どの作品も淡白で、のめり込むような作品に出会うことは出来ませんでした。一作目『指』パパ公認の、女の愛人という設定に清張の新たな一面を発見。『水の肌』表題作ですが、あまり印象に残らず。一番良かったのが『留守宅の事件』この盲点トリックは好きですね~『三億円事件』『疑視』は、ふーん…といった感じでした。他の短篇集はどんな感じなのでしょうか?清張短篇祭り、いつか実行したいです。2016/09/29

キムチ27

49
清張の本領と言えそうな短編五作。もっとも三億円事件分析は延々と心理、状況分析が続き好みじゃなく流し読み。擬視…異例的解明をした結末。昔、被害者が絶命寸前に見た画像から解明したのを読んだ記憶が甦った。残り三作を含め、現代犯罪の解明に心理分析が重きをなして来たのに合点。これらは小説だから設定がやや作り物臭有るのは否めぬにしても、人の業の根底を覗き視るうそ寒さを覚えた。表題はもりむら作品に似た感覚。エリートの合理的心性を弄ぶ筆者の皮肉視線を感じた。2015/11/04

あなご

32
先日ドラマ化された『三億円事件』の原作が収録されている短編集です。ドラマ原作の『三億円事件』を読みたくて購入しましたが一番面白かった話は表題作の『水の肌』でした。エリートと怖さが書かれていたと思います。2014/01/19

ナキウサギ

27
 注目すべきは、三億円事件!、、切り口が面白い。かつての未解決事件を皮肉を込めて、また難事件のポイントを実に見極めて書いてある。 松本清張氏の作品のなかに すごい悪人はそう登場しない。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559309
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。