新潮文庫<br> 西郷札 (43刷改版)

個数:
電子版価格
¥693
  • 電書あり

新潮文庫
西郷札 (43刷改版)

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年03月29日 07時45分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101109046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

時代小説の第1集。西南戦争の際に薩軍が発行した軍票をもとに一攫千金を夢見た男とその破滅を描く「西郷札」。江藤新平の末路を実録的に描いて、同じ権力機構内にいるものの軋轢、対照的な勝敗を浮びあがらせた「梟示抄」。幕末に、大名、家老、軽輩の子として同じ日に生れた三人の子供が動乱の時代に如何なる運命を辿ったかを追及した「啾々吟」。異色の時代小説全12編を収める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

26
清張の処女作で直木賞候補になった「西郷札」を含む、江戸・明治物短篇12作。 「西郷札」はすぐ筋が分かってしまうものの、これを含めすべての作品で彼得意の「人間の業」がうまく描かれている。 将軍の交代、維新、西南戦争、自由民権運動など、変化の波に直接さらわれた人間の「悲哀」も描いている。 山田風太郎もこの時期の人達の「悲哀」を描いているが、二人を比べると、風太郎の方がどちらかと言うと明るい文体で、清張は暗い。 私はどちらも好きだ。 ★★★★2017/08/28

シュラフ

22
西南戦争の際に薩軍が発行した軍票を「西郷札」というらしい。明治時代の裏面史ともいうべきであり、はじめて知った話である。当然ながら薩摩が破れたことでこの西郷札は通用しなくなる。だが、当時 廃藩置県の後に 旧の藩札を政府が一定額にて買い上げた実績があるということで、この西郷札も同様になるのではと男たちの一攫千金の夢物語がはじまる。短編作品ではあるが、松本清張さんらしく細かい部分まで史実による裏付けがなされており、さすがは清張さんといった読後感。2014/12/20

shiozy

17
さいごうふだ、と読んだ君は即刻退場。さいごうさつ、と読む。おさつの話である。西郷が最後の決戦に及ぶとき、戦費が足りない。そこで「軍票」を発行した。何の信用もないお札である。この歴史を発掘した失意の人の執念のお話である。高校生時代に読んだ記憶があるのだが、やはり読み込めてなかった自分がいる。2015/03/23

fumikaze

16
清く正しく生きていても、またハンデを抱えながら頑張り続けても最後まで不遇な生涯で終わる人々がいる。むしろそれが現実なのかもしれない。そんな不遇な人生を生きた人々の姿を書いた暗くて重い短編集(時代物)。しかし、それでいて後味は悪くないし最後まで引き付けられてしまう。「噂始末」が印象に残った。2019/11/06

Galilei

14
西郷札で思い浮かべるのが昭和の軍票。こちらはアジア各地で紙切れとなった。共通するのは、どちらもやむにやまれぬ敗者のあがき。それにつけても、本書は西郷を英雄視せず、その欠点もズバリついた秀作だ。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559285
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。