新潮文庫<br> 鹿鳴館

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鹿鳴館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101050355
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋と政治の渦中に乱舞する男女の悲劇!

明治19年の天長節に鹿鳴館で催された大夜会を舞台として、恋と政治の渦の中に乱舞する四人の男女の悲劇の運命を描き、著者自ら〈私がはじめて書いた俳優芸術のための作品〉と呼んだ表題作。他に、人間の情念と意志のギャップを描く嫉妬劇「只ほど高いものはない」、現代における幸福の不毛性への痛烈な挑戦「夜の向日葵」、六世中村歌右衛門のために書かれた「朝の躑躅」。

内容説明

明治19年の天長節に鹿鳴館で催された大夜会。恋と政治の渦中に、交錯する愛憎、暗殺の企み、裏切り。乱舞する四人の男女が巻き込まれていく運命は―。“はじめて書いた俳優芸術のための作品”と三島が言った表題作。他に「怪物的女性」が登場する嫉妬劇「只ほど高いものはない」、六世中村歌右衛門のために書かれた「朝の躑躅」などを収録。自作解題付。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

317
表題作を含む4つの戯曲を収録。劇としてのスケールも、そして成功の度合いもやはり「鹿鳴館」が群を抜く。この劇は本質的に大いなる矛盾の上に構築されていた。すなわち、虚妄の豪華さがまさに劇の中核にあるのだ。そもそも鹿鳴館の存在自体がそうだし、そこに登場する人物たちもまた極めて不安定な存立基盤しか持ってはいない。晴れやかな天長節の日に血が流されることは、まさにそのことを象徴的に語るものだろう。それぞれの登場人物たちの密かに抱く愛はことごとく空転するし、後に残るのは無残であるがゆえに華やかで空虚な悲哀の感情である。2013/01/17

遥かなる想い

107
「鹿鳴館」は、私にとって日本史の中にしか出てこない舞台だが、三島由紀夫にとっては、最もお似合いの舞台かもしれない。小説を抜きにしても、いったいどんな人たちが、何を考えて集っていたのか、庶民の自分には想像がつかない。2010/06/12

ykmmr (^_^)

84
『鹿鳴館』。歴史の教科書にも必ず載っているが、その華やかさのみが知られている銀幕のような洋館。実はこの建築物に興味があった。『戯曲』式の本書。まさに、その鹿鳴館の人間の表裏を銀幕のごとく、表現している。『明』や『華』には必ず裏があり、ここが舞台であるからこそ、さらにそれが助長されている。プライドだけ高く、中身スカスカな男たちも、肝っ玉精神で彼らの尻を叩く貴婦人方も、鹿鳴館ならではなのかもしれない。やっぱり、建物を壊してしまったのはもったいなかったな。ニコライ堂や迎賓館は残っているのにね。2021/10/09

Gotoran

61
三島戯曲作品4編(『鹿鳴館』「只ほど高いものはない」「夜の向日葵」「朝の躑躅」)を収録。表題作『鹿鳴館』について以下に:西欧化が進んだ日本を欧米に紹介するために使われた鹿鳴館という特殊な時代背景の下、そこで催された大夜会を舞台に、政治と恋が渦巻く中で繰り広げられる4人の男と女の悲劇的な運命(嫉妬、愛への渇望、権力への執着など)が描き出されている。他3作品も男と女の間の愛が織りなす美と悲劇が描かれている。三島の華麗な文章に感嘆。飽きるることなく読むことができた。2021/09/05

優希

59
面白かったです。三島の戯曲集になります。どの物語にもどっぷりハマってしまいました。上部は華やかながら、裏ではドロドロした世界が広がっているのが作家性を感じずにはいられません。2021/06/15

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