新潮文庫<br> 天国の本屋

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新潮文庫
天国の本屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 169p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101048222
  • Cコード C0193

内容説明

さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く…。でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた―。慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。懐かしさと優しさが、胸一杯に込み上げてきます。

著者等紹介

松久淳[マツヒサアツシ]
1968(昭和48)年東京都生れ。田中渉とコンビ作家として活躍

田中渉[タナカワタル]
1967(昭和47)年長野県生れ。松久淳とコンビ作家として活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

130
タイトルは何かの比喩かな、と思っていたが、文字通りの内容だった。もしあの世がこの小説のようなものだったら、人はどんなにか恐怖を感じなくてすむのにと思う。ところで、さとしの体験したことは、本当は何だったのか、読み終わっても何通りにも解釈できそうに思う。しかしやはり素直に物語の示すとおり、予定調和としてラストを受け入れることが一番心が温まると感じた。2019/06/03

ちょこまーぶる

107
心が温かくなった一冊でした。とある理由で天国の本屋さんに勤めることになったさとしと辛い思いを背負ってリハビリのために天国に来ているユイの切ない話です。とても読みやすい文体で何一つストレスを感じないで読み進めることができましたね。そして、挿絵が素晴らしく読みながら挿絵の色使いに癒されながら読んでいました。しかも、朗読サービスのくだりでは、人に本を読んでもらった時の温かく受け取る感覚は子供の時の親との体験の良いトラウマの一種なのかな?とも思いましたね。で、最後の一行で「お~っ」と声を出してしまいました。2016/07/08

ミホ

64
読んだ後思ったのは児童書をぐーっと引き伸ばしたような内容と、絵本のような温かみを取り入れた話かなと。挿絵含み。『泣いた赤おに』等々その他の話も絡んでますが書評までがある訳でないので、昔触れたことのあるものがでてくることで懐かしい気持ちにさせられました。別世界に本屋があるなんて素敵だなぁと思うくらいに私も本が好きなのです(^^)2016/03/17

Smileえっちゃん

61
読み終わってほっこりしました。挿絵もあって読み易かったです。こんな天国があったらいいですね。途中自然と涙が出てきました。読メさんのつぶやきで改めて冒頭の会話の意味も分かりました。あ~良かった、めぐり逢えたのですね。挿絵も優しい感じで素敵!再読したい本です。2014/04/23

いしかわ

56
優しくて胸が温かくなる、大人の童話。挿絵もふんわり綺麗で、'天国の本屋'という世界観にぴったり。短くて本当にあっという間に読めるのに作りはしっかりしている この作品を、幅広い世代の人たちに勧めたい。読み終えてから冒頭に戻ると、また感動に包まれます。誰もがいつかは、行く世界 ちょっと覗いてみませんか?2013/03/31

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