新潮文庫
ヨーロッパものしり紀行 城と中世都市編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101043241
  • NDC分類 293
  • Cコード C0126

内容説明

「城は、歴史の生き証人である。」土塁に木柵で囲った先史時代の砦は、やがて領主が住む高い塔と城門を持った中世城郭へと発展し、誇り高き市民も城壁で囲まれた自治都市に住むようになった。大砲に適応した近世城塞、最後は優雅な城館や擬古城に至るまでの城の成り立ちを、豊富な写真とわかりやすい説明で語る。「城館ホテルの泊り方」も掲載。

目次

1 城の歴史をさかのぼれば―先史時代の素朴な砦からローマ時代の城壁都市まで(人間はいつから城を造りはじめたのか;古代オリエントの城壁都市 ほか)
2 中世の城を訪ねる―城造りに注がれた情熱と知恵を今もなお残っている城で探求(モット・ベイリーから石造の城に;何のために、どんな所に築城したのか ほか)
3 中世の城壁都市を訪ねる―都市の自由と独立のシンボルだった城壁のなかでの市民の生活をたどりながら(中世都市はどのようにして生まれたか;生きている中世都市ローテンブルクを歩く ほか)
4 優雅な城館や擬古城が生まれるまで―大砲の発達に適応した近世城塞と居住のための美しい城館とに分化(中世風の都市城壁や城塞は時代遅れに;ロワール地方に見る優雅な城館の数々 ほか)

著者等紹介

紅山雪夫[ベニヤマユキオ]
本名同じ。1927(昭和2)年、大阪府豊中市生れ。生まれた日が大雪だったので「雪夫」と名付けられる。旧制豊中中学、大検を経て、東大法学部卒業。日本旅行作家協会理事などを経験
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

6
中世ヨーロッパの城に関して古代から中世、中世から近世への変化の歴史や城塞都市の形成、城壁・城門等の城の防衛システムといった感じに幅広く解説しており中々充実した内容だった。2019/10/06

barcarola

4
タイトルの通り中世ヨーロッパの城と都市についていろいろな視点から解説されているのだが、自分が興味を持っている事項と見事に一致していて大満足であった。黒田幸弘さんの「クロちゃんのRPG千夜一夜」シリーズからギャグと中野豪さんのイラストを取り除いて語り口を真面目にした感じ(?)。2021/10/16

マサ

4
ヨーロッパの古城ってなんかいいな。行ってみたいところがたくさんあります。写真がいっぱいで文章も分かりやすい。2014/03/14

ち〜

2
ただ単に旅するだけでなく、その土地の歴史や建造物の意味をあらかじめ、勉強しておく方が何倍も楽しめると思った。ヨーロッパはなかなか、高嶺の花だけど日本の城なら勉強して訪ねられるなと思いました。2013/05/01

aoko

1
ヨーロッパ(主にフランス・イギリス・ドイツ)のお城と中世都市の歴史と解説。お城では上りが右回りの狭いらせん階段が常だったけれど、その理由など、知らなかったことが盛りだくさんで、勉強になった。特に詳しく解説されていたローテンブルクやカルカソンヌはこの本を読んで勉強してから訪れると楽しいだろうな、と思った。2018/08/17

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