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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詠月
13
戦後まもなくの新聞小説で、明るく軽快な文章ですが、とても深い内容でした。国の為、家の為、共同体の為に生きなくてはならなかった社会体制が大きく舵を切っていく時代の話です。敗戦を機に、民主主義を掲げて個人を貫ける社会に、少しづつ慣れていく過程は感慨深いです。清濁あわせのむことの意義を垣間見た気がしました。何が実生活における民主主義であるか判断できない大多数の人を前に、民主主義を理解しているからと偉ぶる知識人を揶揄する台詞は通快でした。2013/07/24
遥かなる想い
12
むしろ 歌謡曲の方が有名だが、昭和の青春小説。 父の世代か・・清らかでよい。
のし
7
時代を超えて楽しむことができました。2019/06/23
たぬ
6
☆4.5 1947年朝日新聞で連載。映画は観たことないけど主題歌は大好き。原作読んでみたいなーと思ってて、いざ読んだらとても面白かった。男は愛人を囲うなりなんなり好き勝手して女は家庭に縛り付けられる/異性と歩いていただけで放校処分…。そんな古めかしい考えに堂々とNOを叩きつける主人公たちが清々しいったらない。書名の「青い山脈」と同様若者たちは眩しく、美しく、頼もしい。2020/03/26
キニマ
6
女学校の生徒新子と男学校に通う六助が主人公。封建社会の風潮の抜けない時代、新子と六助が共にいるところを目撃され、風紀の乱れと謗られる。この事件に立ち向かうべく新子、六助、その友人富永、新子の先生島崎先生、その生徒の和子、医師沼田は結集し、立ち上がる。民主化がわずかに浸透しつつある時代、だが民主化という本質は世間の人々の精神には正しく染み付いていない。その時代にあるべき人々の思想の葛藤が小説という形で描かれている。2017/04/28