ブラジルから来た娘タイナ 十五歳の自分探し

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 13X19cm
  • 商品コード 9784098400805
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

サンパウロの貧民街でエイズ啓発運動、コミュニティづくりに取り組んできた青年が、ブラジル人女性と結婚し、妻と娘3人で帰国。ブラジル娘タイナの学校問題と格闘する中で父親(著者)は日本の教育に危機感をもつ。

 不登校、いじめ、校内暴力、少子化…と日本の学校が直面している問題は、ブラジル人女性と結婚し5年後に帰国した青年に直接ふりかかってくる。ブラジル人の娘タイナ(15歳)の学校問題と格闘するなかで日本の教育の危機を感じる。「子どもが生まれてきたくなる国ってどんな国だろう」と自問する。タイナの自分探しの過程はドラマチックでおもしろく、読んだあと、今の日本のありようをあらためて考えさせる。 シュタイナー学校、性教育など、専門分野での実践も生き生きと紹介され、興味深い。国際的な視野から「教育の自由化」「学校選択制」を論じている。

目次

学校に行きたくない
不登校、いじめ、校内暴力
少子化は子宮へのひきこもり?
ブラジルに帰る―思春期は自分探しのとき
人はなぜ二十代に旅をするのか
次女の小学校―教師の愛と権威について
三鷹のシュタイナー学校
オランダ行き
専業主婦と少子化の関係
四十歳、失業のすすめ
ブラジル人と日本人
神様の国に一人の天使が住んでいました
我が家の性教育
娘の学校~教育と信条の関係について
子どもが生まれてきたくなる国

著者等紹介

小貫大輔[オヌキダイスケ]
1961年東京生まれ。東京大学で英米文学を学んだ後、同大学の教育学部修士課程に進学して性教育を学ぶ。1985年、ハワイ大学ソーシャル学部の修士課程に留学、セクソロジーを学ぶ。1988年、ブラジルに渡る。1988~1993年、サンパウロのファベーラ(貧民街)でシュタイナーの思想をもとに教育・保健・福祉・文化とコミュニティづくりに取り組む「モンチ・アズール住民協会」に参加。5年間ボランティアとして働いた後、帰国。この協会の活動を支援する組織「CRI‐チルドレンズ・リソース・インターナショナル」を創設し、現在その代表をつとめる。1993~1996年、日本をベースに在日外国人のエイズ予防と感染者支援の活動に携わり、1996年「キララ賞」(生活クラブ生協神奈川)受賞。1996~2001年、国際協力事業団の事業として「出産のヒューマニゼーション」プロジェクトをブラジルで実施。帰国後は「子ども時代のためのアライアンス」の活動に参加している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mar

0
タイトルから受ける印象と違って、本書は教育に関するものだ。オランダやブラジルなどの教育と比べると、日本の教育はオプションがなく、画一的なことを実感する。 あちらでは、小さいころから子供に個性を与え、伸ばせる環境が用意されている。私はゆとり教育世代なので、「個性の尊重」を唱えられて育てられたが、実際は、小学校から高校において本当に「個性」が尊重されたことなどなかったように感じる。いまさらだが、幼少期に日本以外での教育を体験してみたかった。2011/10/26

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