眼の力―美を見抜く

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  • サイズ B5判/ページ数 283p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784096816615
  • NDC分類 756.8
  • Cコード C0072

出版社内容情報

秘蔵の茶道具の名品の数々を見、その美を見抜く眼の力を語っていただく

江戸時代から続く「谷松屋戸田商店」は、大名茶人松平不昧公出入りという関西屈指の茶道具商です。本書は、その当主戸田鍾之助氏と、ご子息の博氏が茶人垂涎の名品を目前に、美の真髄をやさしく語り明かした古美術問答集です。道具屋が生涯にひとつは持ちたいといわれる名物茶入、茶杓、徳利、趣のある盃や香合など、茶道具の名品百余点をすべてカラーで紹介いたします。 「和」の世界に興味を抱き始めた女性のための月刊総合誌『和楽』に連載され、多くの読者に大評判となった読み物の単行本です。

戸田 鍾之助[トダ ショウノスケ]
著・文・その他

戸田 博[トダ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

本書では、あらゆる古美術の中で、もっとも閉鎖的な場にあったといっても過言ではない茶道具について、作品を前にして道具商親子が語り合う。従来、茶道具商というものは蔭にあって茶の世界を支えてきた存在であったが、ここにきて黒子が舞台に立って堂々と語ったのである。

目次

不昧公はきれい寂びやね―道具が語る松平不昧の目筋
たまらぬものなり―光悦の赤楽「乙御前」を堪能
利口な茶碗やね―名残の設え、呼継茶碗の侘び
亭主七分の楽しみ―客人をもてなす「懐石」の醍醐味
数寄者の執念―名代の料理人、吉兆さんの道具噺
雅なお公家さんの書―日本文化の極み、平安の歌切
楽の妙手なり―長次郎からノンコウへの飛躍
無作為の作為―長次郎の楽茶碗がもつ力
われ長年の苦心の作なり―道具商の宝物「茶箱」
手がさのいい香合―お茶事の格を表す香合の逸品〔ほか〕

著者等紹介

戸田鍾之助[トダショウノスケ]
谷松屋一玄庵の十一代目・露慶。1925年、名古屋の茶道具業界の旧家『宇治屋』に生まれる。戦後、谷松屋戸田商店に婿養子に入り、当時廃業寸前だった商売をみごと立て直した。今や、日本有数の目利きの道具商として一目置かれている存在

戸田博[トダヒロシ]
1949年、鍾之助氏の長男として大阪に生まれる。3年間のアメリカ留学を経て’73年に東京の弥生画廊に入社し修業を重ね、’76年に谷松屋戸田商店に入社。現在は同社の代表取締役を務める。現代美術やプリミティブ・アートにも関心を寄せ、広い視野で現代における茶の心を模索している
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