稲のアジア史 〈第3巻〉 アジアの中の日本稲作文化

稲のアジア史 〈第3巻〉 アジアの中の日本稲作文化

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  • サイズ A5判/ページ数 351,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784096261538
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

受容と成熟

日本が国土の創世を「豊葦原の瑞穂国」と美称したのは、神話的虚飾にすぎない。アジア稲作圏のなかでもっとも遅く稲を受容した日本が、種々の悪条件の立地で開田を拡げ、水田への絶えざる改良と生産を高める稲作技術をはぐくみ、成熟させたのは近世期であった。本巻は文化人類学、考古学、農学などの諸分野から、日本における稲の受容、展開、技術の特色や性格などを研明し、日本稲作文化の特質をつく。

内容説明

日本が種々の悪条件の中で開田を拡げ、絶えざる改良によって稲作技術を成熟させたのは近世期であった。稲の受容、展開、技術の特徴を学際的に究明し、日本稲作文化の特質をつく。

目次

序章 アジアの視野からみた日本稲作―その黎明の時代
第1章 稲作文化の伝来と展開―照葉樹林文化と日本の稲作
第2章 中国と朝鮮の稲作―考古資料からの考察
第3章 南島の農耕文化と「海上の道」
第4章 古代の水田跡とムラ
第5章 古代・中世における水田景観の形成
第6章 大唐米と低湿地開発
第7章 近世における集約稲作の形成