群像日本の作家<br> 安岡章太郎

群像日本の作家
安岡章太郎

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784095670287
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0393

出版社内容情報

弱者の視点から現代社会の欺瞞性を見すえる安岡文学。「海辺の光景」から「流離譚」まで、人間性あふれる作品は現実への的確な批評に裏打ちされている。作品論・作家論・対談等で多面的に構成、その全体像を描く。

 初期の長編「遁走」から芥川賞受賞作品「陰気な愉しみ」「悪い仲間」、野間文芸賞受賞作の「海辺の光景」にいたるまで、安岡章太郎の作品に一貫しているのは“弱者の視点”であるといわれている。弱者の視点から、現代社会の欺瞞性を描き出し、数多くの名作を生み、戦後文学に一時期を画した安岡文学は多くの読者に親しみをもって迎えられている。 その人間性あふれる作品は、現実への的確な批評に裏打ちされており、あるときはユーモアを含んで、声高でない文体によって語られている。 作家・安岡章太郎その人について、また日本文学大賞を受けた「流離譚」ほか数多くの作品について、同時代の作家たちがさまざまに論評、証言している。それら作家論・作品論をはじめ、対談・アルバム・代表作ガイド・年譜などによって、その全体像を描き出している貴重な一冊である。阿部昭「背後にわだかまるもの」、開高健「“遁走”の場合」、中上健次「肉感的文体論」、大江健三郎「跳躍とビジョン」ほか、井上ひさし・遠藤周作・吉行淳之介・小田実・清岡卓行らを収録。

内容説明

時代を超える文学の原質。安岡章太郎の人と文学の全容を探るはじめての作家・作品論集。

目次

作家アルバム
書き下ろしエッセイ
作家論
往復エッセイ
対談
習作・処女作
文学賞選評
ひと
作品論
対論
安岡章太郎の作品
代表作ガイド