群像日本の作家<br> 吉行淳之介

群像日本の作家
吉行淳之介

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784095670218
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0393

出版社内容情報

「性」を通じて人間性の深淵をさぐり、実験的な手法で人間の底知れぬ部分を描いて珠玉の作品にまとめた吉行淳之介の作品と人間を解明。安岡章太郎、清岡卓行らの作家論、島尾敏雄、後藤明生らの作品論を収録。

書下ろしエッセイ…菅野昭正/人間疎外の文学…高見 順/吉行淳之介の出発…清岡卓行/吉行のこと…安岡章太郎/吉行理恵/他

内容説明

空襲の炎の中で、限られた生を生きた青春が迎えた、21歳の敗戦日本…苛烈な時代の推移から醒めて、あらゆる意味を剥ぎとられた街の底を彷徨する。強靱な知性が、生活の中、性の場所に、工匠の堅牢さで創った吉行文学の世界。

目次

吉行淳之介アルバム
関係の織りだす風景
作家論(人間疎外の文学;闇のなかのユートピア;レモンを絞る場所;吉行文学における年齢の意味 ほか)
時代・仲間(吉行淳之介;吉行淳之介の英語;薔薇の墓場 ほか)
証言(手回しの歌;兄のこと)
回想(今昔往来;吉行淳之介のデビュー前後;『闇のなかの祝祭』のころ ほか)
作品論(ヨシユキ反応;吉行淳之介の「男」;存在と不安とのっぺらぼう ほか)
ひと(広い野原の中の吉行淳之介;吉行家家運復興の順番;吉行淳之介と娼婦の街;八丁堀のダンナ ほか)
吉行淳之介の作品(娼婦の部屋;出口;手品師;鞄の中身;3人の警官)
主要著作解題
吉行淳之介年譜