神の名は神

神の名は神

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093871785
  • NDC分類 162
  • Cコード C0095

出版社内容情報

国際化の進む現代、“宗教以前”といわれる日本人の仏教・神道に根ざした宗教感覚と対比させつつ、世界に大きな影響力をもつ、異文化圏の信仰の実態を解明。神々の実態をからだで感じることのできる臨場感あふれる思索紀行。

 ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂で修復されたミケランジェロの「最後の審判」に向き合ったとき、誰しも、これがあの十字架にかけられた痩せた哀れな姿の人と同一人とは思わないでしょう。どちらが神の子イエス・キリストの実像なのでしょうか。 われわれにとって馴染み深い仏教・神道の神と、東アジア、東南アジア、インド文化圏、さらにはキリスト教、イスラム教世界のそれとは、同じ〃神〃の名で呼ばれながら、その実態には大きな隔たりがあるようです。 そして、国際化時代の進むにつれて、あたかも神々の抗争のようにすら見えてきている民族紛争。時には殺人までも教義の上で正当化してみせる神とはいったい何なのでしょうか。宗教は人間に何をもたらしたのでしょうか。 “宗教以前”といわれるような環境にあって、われわれがいつか世界の少数に追いやられないためにも、もはや隣人の信仰に無関心でいつづけるわけには、いかないのです。 本書は、日本山岳宗教という特異な分野に分け入り、修行の実践や教義の究明に取り組んで来た著者による、ユーラシア大陸二万キロに及ぶ神を見つめる旅の報告です。 自ら撮影した膨大なフィルムの中から選ばれた写真を多数掲載して、臨場感溢れる思索

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・道教・ヒンドゥー教・アニミズム/仏教・神道

内容説明

宗教(=神への絶対的帰依)は人間になにをもたらしたか。日本山岳宗教研究の第一人者が、二万キロにおよぶユーラシア大陸思索行の果てに見たものとは。本書では、アジアやヨーロッパのたくさんの宗教のかたちが、風や大地の匂いをともなって体感できる。

目次

第1章 聖書の神と日本の神―ヴァティカンの聖空間にて
第2章 インドの神々―多神教世界の神が語るもの
第3章 イエス・キリストとブッダ―その信仰空間
第4章 東アジア世界の神々―道教・仏教の融合が生むもの
第5章 アニミズム世界の神―海と山と天なる国
第6章 イスラームの神・神道の神―岩山からの声・森からの声

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jagrass03

3
比較宗教学の観点から世界各地を巡った記録。学術書と紀行文の間のような印象を受けたが、各章でしっかりと比較・結論しているため、巻末の資料と併せて比較宗教学の入門書としても参考になった。著者の専門領域(日本山岳宗教)外の記述が大半であるため、薄味なのは否めないが、いきなり難解な専門書に当たる気がしない人には有用かと思う。2010/09/25

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