空っぽのスタジアムからの挑戦―日本サッカーをメジャーにした男たち

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093664813
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本における過去20年間で最大のプロジェクト、2002年ワールドカップ日本開催の原動力ともなった、日本サッカープロ化にかけた男たちの物語。Jリーグ誕生の知られざる真実を、人間模様を織り交ぜながらつづる。

 Jリーグがスタートするほんの数年前まで、JSL(日本サッカーリーグ)の試合会場にはいつも閑古鳥が鳴いていた。その現状に誰よりも危機感を抱いていたのは、各チームのマネージャーたちだった。彼らは水面下で「茶話会」と称する集まりを作り、サッカーとサッカー選手の地位向上を目指してプロ化プロジェクトをスタートさせた。 本編では、「茶話会」のリーダーだった木之本興三氏(現・Jリーグ専務、日本代表強化副本部長)の目を通してこのプロジェクトをルポルタージュする。 木之本氏は古河電工で3年間選手として過ごした後の75年に腎臓病を患い、以来26年間、週に2回の人工透析を続けている。日本サッカーの変革は文字通り命をかけて断行したプロジェクトでもあった。

内容説明

W杯日本開催を可能にした過去20年間における日本最大のプロジェクト、サッカープロ化に命を賭けた男たちのドラマ。

目次

第1章 裸になった至宝
第2章 アマとしてやるべきこと
第3章 パチンコとあぜ道
第4章 小川町の密談
第5章 卵とニワトリ
第6章 W杯の風
第7章 最後通告
第8章 満員の国立

著者等紹介

平塚晶人[ヒラツカアキヒト]
1965年北海道生まれ。「走らざる者たち」で、第4回Numberスポーツノンフィクション新人賞を受賞。『ウエールズへ』『サクラを救え』(ともに文芸春秋刊)などの作品で注目される、新進気鋭のノンフィクション・ライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

1
新しことを初めて、それを軌道に乗せるためには、とてつもなく大きな力が必要である。かつて、体格的に日本人に向かないと言われていたサッカーは、現在では日本に確実に根づいた。外国での広がり方や、現在の日本を知っている人間からすれば当たり前のことのように感じるかもしれないが、それを根付かせるためには多くの努力が必要であった。2013/07/12

ハローCZO

0
1985年のJSL発足からJリーグ誕生までを木之本興三さんを中心に描いた一冊。 日本がアマチュアからプロへ転換する上での並々ならぬ苦労が書かれていて非常に興味深い。 ちょうど今「秋春制」「J3」「プレミア構想」等々の革命案が挙がってきているタイミングに読んだので、それぞれに対する考えが深まった気がする。 日本サッカーを語る上でぜひともおススメしたい一冊ですね。2013/06/24

AKa

0
Jリーグ創設までの軌跡を木之元興三氏をメインに追っている。今ではバレーやラグビーなどの国際大会で、日本が結果を出せなかった時には必ずプロ化と言う意見を目にするが、J以前ならば考えられないことだろう。それなりにうまく行っているせいで、他の競技でも簡単にいくと思われがちな気がするが、この本に出てくる人々のような問題意識や度胸はあるのか、そして景気は・・・・・・。Jも問題は多く、また、方々の理解(特にスタジアム絡み)が不十分ではあるのだが、「押してみる」ことができる土壌ができたのが一番大きいのではと思った。

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