内容説明
英国を代表する劇作家であり、2005年にフランツ・カフカ賞、ノーベル文学賞を連続受賞したハロルド・ピンターは、近年の世界情勢についても熱い政治的発言を繰り返している。本書は、1987年に発表されたエッセイから最新のインタヴューにいたるまで、世界的作家がおこなった発言を、日本の一般読者向けにオリジナル編集したものである。冒頭に収載されたノーベル文学賞受賞記念講演をはじめとするピンターの発言の根底には、現在、自由や人権がどれほど危機的な状況におかれ、人間の言葉がどれほど空洞化しているかという深刻な問題がある。現代人の不安を恐怖とユーモアで活写する世界最高の劇作家による、芸術と政治についての発言集。
目次
1 ノーベル文学賞受賞記念講演―藝術・真実・政治
2 世界情勢を見つめる(アメリカという象は止めねばならない;自由な言葉の空洞化;アーサー・ミラーの靴下;おお、スーパーマン ほか)
3 創作活動について(デイヴィッド・コーエン賞への謝辞;執筆活動と政治と『灰から灰へ』;映画のために書くこと;劇作家として)
著者等紹介
ピンター,ハロルド[ピンター,ハロルド][Pinter,Harold]
1930年イギリス、ロンドン生まれ。英国を代表する劇作家。詩人、脚本家、俳優、演出家。2005年ノーベル文学賞、2006年ヨーロッパ演劇賞を受賞
喜志哲雄[キシテツオ]
1935年兵庫県生まれ。京都大学名誉教授。専門は英米演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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