集英社新書ヴィジュアル版
ダーウィンの足跡を訪ねて

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203554
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0245

出版社内容情報

写真多数掲載! 実際にたどった天才科学者の足跡。
ダーウィンゆかりの地をめぐる楽しい旅とともに、その思索と生涯、いまも変わらぬ魅力が浮かび上がる。長年かけてそれぞれの土地を実際に訪れた人気科学者が、多数の写真でおくるカラー新書。

内容説明

進化の理論を確立し、今日に至る進化生物学の基礎を築いたチャールズ・ダーウィン。彼は、後世の学問に、真の意味で巨大な影響を及ぼした数少ない科学者である。ダーウィンの考え方や投げかけた問題は、いまだに解けないさまざまな謎を含み、現在でも重要なものとなっている。彼はどのような生涯を送り、どのような思惟の果てに、画期的な理論を創出したのだろうか。著者は長い期間をかけて、ダーウィンが生まれ育った場所、行った場所など、それぞれの土地を実際に訪れ、歩いてみた。シュルーズベリ、エジンバラ、ケンブリッジ、ガラパゴス…。ダーウィンゆかりの地をめぐる、出会いと知的発見の旅を通して、その思索と生涯、変わらぬ魅力が浮かび上がる。

目次

ダーウィンのおもしろさ
シュルーズベリ
メア・ホール
エジンバラ
ケンブリッジ
ウェールズの山
ビーグル号の航海
ガラパゴスの動物たち
標本のゆくえ
エマとの結婚
ダウン・ハウス
モールヴァン&イルクリー
ダーウィンの死

著者等紹介

長谷川眞理子[ハセガワマリコ]
東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学大学院理学系研究科博士課程修了。総合研究大学院大学教授。専門は動物行動学、行動生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

47
進化論という神を恐れぬ革命を成し遂げたダーウィンという人物を身近に感じられる一冊。とかく気難しく攻撃的なイメージがあるが、大富豪に生まれた御坊ちゃまで、学生時代は遊びほうけて何をやりたいかもわからない。偶然にビーグル号に載せられ5年間の世界一周。その時集めた動植物の標本を整理して進化論を発想するが、おくびにも出さず職にも就かず子どもたちに囲まれた別荘生活を満喫。はにかみ屋で対立を嫌った温厚な紳士、、とこんな具合だ。生物学の多くの著書がある著者も、ほとんどアイドルたるダーウィンの追っかけみたいに、彼の住ん↓2016/11/28

takeapple

8
進化論のダーウィンって昔から好きだったので、色々読みましたが、これは、進化生物学者が、ダーウィンゆかりの地を回った紀行文の体裁を取りながら、ダーウィンについてのコンパクトな伝記となっていて、中学生にもわかる文で書いてある。実際に行ってみたいなあと思うのだが、一番印象に残っているのは、ダーウィンの住んだ家に行って、ダーウィンの読んだであろう本の匂いを嗅がせてもらう下り。古い本に囲まれた生活も魅力的だけれど本の匂いを嗅ぐというのがいいなあ、私も嗅ぎたい。2016/09/17

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

2
「進化論」のダーウィンの生家から終の住処までその生涯で暮らした場所を順に追って訪問する一冊。生物学の本としてみると物足りない部分もあるが、人類史の中でもトップクラスの科学者の人生を当時の社会環境などと一緒に振り返る本としてみるとなかなか興味深い。一人の人間としてのダーウィンに思いを馳せる事の出来る本。2014/01/18

ダージリン

1
もう少しダーウィンの業績や進化論についての記述を入れてほしかった。長谷川真理子のような一流の学者が著者なので、期待してしまったのだが。とは言え、写真が豊富だし、イギリスの雰囲気が感じられて楽しめた。ケンブリッジとオックスフォードの違いや、国教会の位置付けなどなかなか面白いトピックもあった。2012/12/09

彩也

1
「ダーウィンの足跡」で著者が動物行動学者だったらガラパゴスでしょ、と思いきや、16章のうち2章しか割かれていない。『種の起源』等を書いた「ダウン・ハウス」についても2章。なんとも意外。ダーウィンの生涯を簡単に解説しつつ、縁のある場所を訪れた思い出を語る、という本である。それも、彼の研究についてはあまり触れず、プライベートな面に目を向けている。物足りない部分もあるけれども(ガラパゴス以外に、ビーグル号の航海地の記述はない)、ダーウィンに対する愛と尊敬に満ちているためか、読んでいて暖かな気持ちになれる。2012/06/06

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