内容説明
BSE感染牛の発見と牛肉虚偽表示事件は、食品表示制度や「食の安全」についての世間の関心を高めることとなった。だが、食品表示に関する法律や、表示そのものが意味することは、複雑で一般消費者は簡単には理解できない。品質表示、アレルギー表示、トクホマーク、栄養成分表示に、遺伝子組換えに関する表示…パッケージに書かれている、これらの詳しい情報はどんな意味をもつのだろう。本書では、さまざまな食品表示やマークの意味、注目のBSE対策やトレーサビリティシステムなどを解説。食品行政を検証し、独自の提言を盛り込みながら「食の安全」とどう向き合うべきかを問う。そのひと口は、あなたにとって、食べても平気と言えるだろうか。
目次
第1章 食品表示の誕生
第2章 品質に関する表示
第3章 健康に関する表示
第4章 安心や信頼のための表示
第5章 BSEは何を残したか?―変わる食品行政
第6章 よりよい食品表示を求めて―BSE後の表示改革
第7章 表示をめぐる環境の変化
第8章 食品表示をこう変えよう!こう守ろう!
最終章 食育のススメ
著者等紹介
吉田利宏[ヨシダトシヒロ]
1963年生まれ。早稲田大学法学部卒。87年、衆議院法制局入局。一五年間にわたり、BSE対策など数十に及ぶ法律案の作成・修正に携わる。2002年退官。以後、早稲田大学エクステンションセンター講師などを務めながら、執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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