内容説明
昭和五二年十二月十八日、第二十二回有馬記念における“流星の貴公子”テンポイントと“天馬”トウショウボーイの対決は、日本競馬史に残る名勝負として語り継がれている。そして、このレースを制したテンポイントは、約一ヶ月後に後脚骨折、手術を経て死を迎える運命にあった―。本書は、テンポイントの最期をテレビカメラの映像に収めた著者が、その数奇な血筋の因縁にはじまり、出生、ライヴァルとの激闘、栄光と悲劇、死亡の瞬間までを、関係者への丹念な取材に基づいて描いたものである。
目次
1 北の新星
2 独走
3 勇払原野
4 ライヴァル
5 淀の菊花
6 雪辱
7 栄光のゴール
8 世紀の一戦
9 粉雪舞う
10 流星墜つ
11 歳月
著者等紹介
平岡泰博[ヒラオカヤスヒロ]
1942年大阪府生まれ。大阪府立大学工業短期大学部卒業。67年関西テレビ放送入社。2002年退職し、フリーの映像カメラマンに。『虎山へ』(集英社)で第一回開高健ノンフィクション賞受賞。「生と死の空白時間―脳死現場からの報告」(民放連賞優秀賞、日本テレビ技術賞受賞)、「さよならダックス先生」(文化庁芸術作品賞、民放連賞最優秀賞、日本テレビ技術賞受賞)など多くのドキュメンタリー作品の撮影を担当
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