集英社新書
覇権か、生存か―アメリカの世界戦略と人類の未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 349p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202601
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0231

内容説明

アメリカの覇権戦略は、多くの国々の市民の命を奪ってきた歴史を持っている。しかし、無辜の人びとの血がどんなに流されても、それがアメリカやアメリカの支援する国家の行為である限り、テロと呼ばれることは少ない。なぜなのだろうか?いまアメリカは、史上最強の軍事力を持つ国家として、覇権をいっそう押し進めようとしている。しかしそれは同時に、多くの人びとの生存を危うくする道程にもなっているのだ。アメリカの覇権戦略の現在と未来を、その歴史的経緯をたどりながら詳細に分析し、揺るぎない視点から国際社会のあり方と人類存続への方途を探る、チョムスキーの集大成ともいえる書。

目次

第1章 優先事項と展望
第2章 帝国の壮大な戦略
第3章 啓蒙の新時代
第4章 危険な時代
第5章 イラク・コネクション
第6章 優位ゆえに陥る窮地
第7章 憎悪の大釜
第8章 テロリズムと正義―自明の理とされていること
第9章 つかのまの夢悪なのか?

著者等紹介

チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
1928年米国ペンシルヴェニア州生まれ。マサチューセッツ工科大学教授。言語学者として生成文法理論を打ち立てて一時代を築く一方、詳細な事実を鋭く分析し、米国の政策に厳しい批判の眼を向けてきた

鈴木主税[スズキチカラ]
東京生まれ。出版社勤務の後、フリーランスの編集者を経て、翻訳家。翻訳グループ牧人舎代表。マンチェスター『栄光と夢』で翻訳出版文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

3
2004年初版。最大のテロ国家はアメリカであることを示した一冊2017/03/03

ばんぶー

3
日米安保のアメリカとしての意味は、こういうことだったのか!とちょっと遅いけど、この本のおかげで理解できました。なんで経済条項がくっついているのか、いままで実はよく理解していませんでした。国家テロはじめ暴力に関する内容は、おぞましさに胸がムカムカして読み進めるのは大変ですが、それでも出来る限り多くの人に読んでほしいと思います。2010/07/29

なかがわみやこ

2
メジャー誌に取り上げられなくても、こうやってマスと呼べる数に伝わるのは英語の強みだと思う。いち日本人の考えって世界に届いてないよね。2010/11/11

大竹 粋

1
チョムスキーは皮肉が効いている文章にキレがあって好きです。最後の1ページに希望が、示されているか、皮肉の体言止めがないのはこのページくらい。この著述後にまさにソーシャル革命が各地で起きたことは感慨深い。2014/05/01

Mica

1
チャベスの逝去でこの本を思い出して再読2013/03/28

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