集英社新書
ルポ「まる子世代」―変化する社会と女性の生き方

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202298
  • NDC分類 361.64
  • Cコード C0236

内容説明

「まる子世代」の女性たちは、一九六四~六九年生まれ。「三種の神器」が家庭に揃い、企業への女性進出が始まった高度成長期の完成期に産声をあげた彼女たちは、豊かさが頂点に達した八〇年代からバブル崩壊直前に社会へ出た。男女雇用機会均等法第一世代であると同時にフリーター第一世代。育児不安に悩む主婦も、子どもを産んでいない独身キャリア女性も、自分らしい生き方を模索している。社会の変容の最前線に立っている「まる子世代」たちへの丹念な取材から、現代日本社会のもうひとつの現実がみえてくる。

目次

第1章 企業社会の現実(不況下の企業;組織の論理 ほか)
第2章 主婦役割を担うまる子世代(夫の会社中心の暮らし;妻たちの孤独)
第3章 親の時代とまる子世代の現実(母親たちの人生;親の生き方が与えた影響 ほか)
第4章 現代社会を生きる(社会背景を探る;まる子世代の自分探し)

著者等紹介

阿古真理[アコマリ]
兵庫県生まれ。神戸女学院大学で主に社会学を学んだ後、広告制作会社でコピーライターとして勤務。その後フリーとなり、ブライダル情報誌、健康雑誌などでの執筆を経て、週刊誌などでルポやインタビューも手がける。「食」や「現代生活史」など、ライフスタイル全般にわたるテーマを追求している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
子育てと仕事の両立や組織全体の意識など、知りたかったことの参考になった。10年程前のことなので、現状は変わっていることを願う。やはり性別役割分業は、家庭にも企業にも根強く残っている。仕事への関わり方が変わってきているのに、組織の仕組や意識はそのままというのは時代に合っていない。それに日本の強い男尊女卑の意識が存在していた時代が、そんなに昔ではなかったことに驚いた。2014/03/27

みかりんご。

2
【図書館】東京五輪と大阪万博の間(1964~69年)に生まれた女性を「まる子世代」と名付け、彼女たちの生き方を追う。◆知人に「まる子世代」のちょうど初期生まれの方がいて、彼女は短大卒業後に就職した会社で「一番最初に産休を取得した人物」とのこと。その後は出世し中間管理職になったけど、彼女のように切り拓いてくれた女性がいない(または切り拓くのを良しとしなかった)会社もあるんだよね。ロスジェネ世代のことはよく取りあがるけど、この世代も社会的母娘的に生き辛い世代だと思う。2019/01/26

akubineko

2
娘はいやおうなく、母の生き方に影響される。母世代も時代に生き方を縛られたのだが、自由に見える娘世代にも影響はある。生きている意味とか自分探しとか価値のないモノは、存在しちゃいけないと思ってしまったり。制度だけ出来て、活用できない社会も、彼女たちを生きづらくいてしているんだろう。、2010/07/09

Ayakankoku

1
まる子世代(1964年~69年)の女性たちにスポットを当てた評論。バブル崩壊直後に社会に出た女性たち。男女雇用機会均等法第一世代の女性たちの働き方を知ることが出来た。現状社会は少しずつ変わり、女性も働きやすくはなっている。しかし、個人個人のレベルで見れば、置かれている環境も違えば、子供一人一人のタイプも違っている。隣の人の子育てが、隣の人の労働の仕方が自分にとって正解となるとはいえない。働くということ、家庭を持つということ、子供をうむということ。ライフワークバランスに関して再考すべきだと感じた。2017/10/09

恵美

1
特に真新しいことは書いていなかった。ちびまる子ちゃんを持ち出す意味も特になかった。2013/10/16

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