集英社新書
アメリカの保守本流

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202106
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0231

内容説明

イラク侵攻を主導し、いまやホワイトハウスを牛耳るアメリカの新保守主義者、いわゆるネオコンとはいったい何者なのか。彼らを動かす軍事シンクタンクの思想は、アメリカ国民をどこに誘導しようというのか。彼らの活動資金は、どこからでているのか。ブッシュ大統領を侵攻へと駆り立てたのは、石油利権などではない。現在のアメリカの権力構造を理解しようとするなら、保守本流の深層、「鉄道資本」と「石炭産業」の歴史をまずひもとく必要がある。そして、その保守を変容させるネオコンこそが、アメリカを、さらに世界を危機に追いやっているのだ。

目次

序 アメリカの暴走
第1章 保守本流とネオコン(黒幕ビル・クリストルとネオコン七人組;過去のユダヤ人の反体制・反戦運動 ほか)
第2章 アメリカの鉄道資本とは何か(大陸横断ユニオン・パシフィック鉄道;アメリカ史を動かす鉄道会社とスタンフォード大学 ほか)
第3章 保守派のマーチャント・バンカー(メリル・リンチとブッシュ・ファミリー;軍需財閥、ボーイングとロッキード・マーティン ほか)
第4章 シンクタンクがばらまく軍事思想(マードックとロスチャイルド人脈による煽動プロパガンダ;シンクタンク人脈が進めるアジアの友好破壊工作 ほか)

著者等紹介

広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年東京生まれ。作家。早稲田大学卒業。近年、建国以来のアメリカ合衆国の成り立ちを精査し、その権力構造を解析している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

9
本読書は広瀬の論述の方法論と著述家としてのあり方に断を下すためのものだった。結論。広瀬の方法論は根本的に誤っている。広瀬はボケている。『アメリカの保守本流』と題するからには聖書の黙示録、ハルマゲドン、ファンダメンタリズムの要素が絶対に必要である。然るに1度たりとも出てこない。『2023年MLBエンゼルス』という本に1度も大谷翔平が出てこぬようなものである。まず全体構造からなどという伝えようとする姿勢は全くない。文章が何に向かってるのか全く判らない。ただ筆の赴くまま、その姿勢はまるでエッセイである。結果的に2023/07/19

coolflat

3
石炭・鉄道資本を握る共和党人脈を明かしている。地方では、土地所有者が18世紀以来の鉄道利権者であるため、住民は白人が多く、少人数が広大な土地を押さえ、土地から高価な資源と農産物を収奪する構造になっている。人口密度の低い州の住民を掌握してゆく集団が、製造業をコントロールし、同時に共和党の土台を形成している。共和党の人脈は、メリルリンチやJPモルガンやモルガンスタンレーなどを生み出してきた。これらのバンカーは、ロスチャイルド財閥に屈するユダヤ系金融機関ではない。アメリカ建国以来の産業資本、保守本流財閥である。2014/09/18

サメ社会学者Ricky

2
軍事シンクタンクを動かし、著者曰く世界兵のためでもなければ石油の利権のためですらないイラク戦争(殺戮)を導いてきたネオコンと呼ばれるアメリカの政治家たちの裏を描く。子ブッシュを血も涙もないクソ野郎だと強調したいがためか、痛烈な表現が並べられている。中盤から後半にかけてはロスチャイルドやカーネギー一族と政治の関わりについて説明されているが、登場人物が多いので映像にして欲しい←読書家失格だろ(笑)。興味深い議論だが、著者の情報源が気になる・・・。2014/10/20

Humbaba

2
石油利権のために戦争をするというのは,経済的にも政治的に理にかなっていない.アメリカの主要なエネルギーは石炭であり,そしてそれは無尽蔵に産出可能である.保守本流は,その石炭の運搬のシステムをイッテに握っているからこそ,これだけの力を発揮する事ができるのである.2011/06/14

田中博史

1
そうですか、宗教戦争だったのか、、、2014/04/02

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